2024年5月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

 

 いつものブックカフェ。

 

テラス席でアイスコーヒーとケーキをお供に読書。

 

読みかけの本を読み終えて満足の週末です。

 

 

さて、先月の読書記録。

 

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:3008
ナイス数:375

スリー・カード・マーダー (創元推理文庫)スリー・カード・マーダー (創元推理文庫)感想
密室における殺人、それも三つの不可能犯罪が主題かと思いきや、実は家族の物語でそちらが主だったのかと、すっかり騙されました(笑)。いや、密室トリックも若干どこかで見聞きしたような感じではありますが楽しませてくれました。でも、警察官の姉とコールドリーディングに変装の天才でもある詐欺師の妹という、正反対の立場の二人のバディものとして、そして警察小説として、ユーモラスな描写も多く楽しかったです。しかしまさか一話完結じゃないとはこれまた騙された―(笑)。
読了日:05月29日 著者:J・L・ブラックハースト
十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)感想
〇十年ぶりの再読。ザルな記憶力なので殆ど覚えていないので新鮮に読めます。途中で犯人は思い出したけど(笑)。そしてあの一文が出てきた瞬間、見えていたと思った世界が一変する感覚も思い出せました。実写化されたドラマ版も観てみたいな。昔のノベルズ版、処分してしまったのをやはり後悔。〈館〉シリーズ、買い直さないと(;・∀・)
読了日:05月21日 著者:綾辻 行人
ラブカは静かに弓を持つラブカは静かに弓を持つ感想
過去のトラウマから‟信用”する事、人との関りを築く事が苦手な橘。音楽教室に潜入し著作権に関する調査をする事になり、過去に習っていたチェロを再び弾く事に。深海の夢を見て苦しむ橘の再生を描いた青春小説ですが、スパイとして働きながら教室の中で築かれていく人間関係に苦悩を増していく様子が読んでいて苦しく切なかった。信用をぶち壊した相手と再び関係を築けるのか。それは嘘偽りない気持ちで相手と接していたか、チェロに向き合っていたかでその結果が見えるのかも。ところで実際にあった裁判の結果とかも載せておいてほしかったかも。
読了日:05月19日 著者:安壇 美緒
求めよ、さらば求めよ、さらば感想
結婚して7年、妊活に励む志織のちょっと怪し気なものにもすがろうとする姿は、決して信じ切っている訳では無いのが分かるだけにどこかコミカル。けれどそれでも求めるものへの執着というのは狂気めいているようにも。そんな志織には理想の夫と呼ばれる誠がいるけれど、手紙を残して失踪。そこから誠側に物語が始まり、彼の妄執さが分かると、気持ち悪さもあるけどなんだか似た者だったんだなと笑えて来たり。志織が昔のバイト先で過去の誠の話を聞いた時は何故か泣けて、最後は二人の痴話げんか?に笑って、うん、いい恋愛小説だったなぁ。
読了日:05月18日 著者:奥田 亜希子
すべての罪は血を流す(原題:ALL THE SINNERS BLEED) (ハーパーBOOKS)すべての罪は血を流す(原題:ALL THE SINNERS BLEED) (ハーパーBOOKS)感想
その重さ、痛々しさに、苦しさで胸にいっぱいになりながら読了です。元FBI捜査官で黒人保安官のタイタスが自身に課している贖罪は、人種にも信じるものにも関係なく、法の下で、そして正義の下で平等であり、守るべきものとして、正直で誠実なものとして一貫として描かれています。けれども流れる血の多さは、そんなタイタスの信念を揺さぶるもの。それでも、だからこそ、怒りと罪と憎しみに満ちた不完全な世界でタイタスが選択する道に心が震えます。怒りと哀しみと爽快感に満ちたラストの描写も素晴らしく、滂沱の涙を禁じ得ませんでした。
読了日:05月15日 著者:S・A コスビー
ボストン図書館の推理作家 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ボストン図書館の推理作家 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
ボストン在住の作家志望のレオが、オーストラリア在住の人気作推理作家ハンナへあてるメールと、ハンナがレオの助言を受けてボストン公共図書館で起きる殺人事件のミステリー賞小説という、現実と「作中作」の虚構で描かれるミステリー・イン・スリラー。作中作が大半を占められていて、若干強引かなと思わないでもないですが、うまくミスリードするように描かれていて面白い。そしてレオからハンナへのメールが徐々に妄執めいたものになりつつ、それが作中作とリンクするかのように最後の最後まで描かれているのも面白かったです。
読了日:05月11日 著者:サラーリ・ジェンティル
怪盗ギャンビット1 若き“天才泥棒”たち怪盗ギャンビット1 若き“天才泥棒”たち感想
息もつかせぬとはこのこと。技能と頭脳を駆使し〈組織〉の出す課題に挑む若き怪盗たち。主人公のロザリンは伝説的な怪盗クエスト家のひとり娘。図らずも〈怪盗ギャンビット〉に参加する事になるのですが、クエスト家の教え「家族以外誰も信用してはいけない」を忠実に守るのか、それとも競争相手を信用すべきなのか。更に魅力的なデブローに心を許していいのか。最初から最後までハラハラドキドキさせる展開でまさに眼が離せません。ラストの展開は予想内でしたが、その結果、ロザリンはどうすべき?!続きを待ってます!
読了日:05月10日 著者:ケイヴィオン・ルイス

読書メーター

 

 

5月はやはりこの一冊、S・A・コスビー『すべての罪は血を流す』がインパクト大。

 

今年も年末の各種ランキングで旋風を巻き起こすこと間違いないでしょう。

 

 

国内作品では久し振りに奥田亜希子さんの作品を手に取ったんですが、やっぱり好きな作風だと再認識。

 

デビュー以降しばらく追いかけていたけど、ここ数年手に取っていないかったので、読み逃していた作品を読んでいきたい。

 

 

それにしてもここ最近は読みたくてたまならない作品が次々と出ております。

 

5月はあまり読めなかったので積読分はその分増える結果に。

 

6月こそはモヒモヒ読もう!