『十角館の殺人(新装改訂版)』 綾辻行人 | 固ゆで卵で行こう!

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まさかの実写ドラマ化(未見ですが)を受け、店頭でも新しい帯をかけた文庫をよく見掛けるようになったせいか、妻もついに手に取って読んだので、折角なので自分も再読です。

初めて読んだのは〈館〉シリーズも2作目までしか出ていなかった頃でしょうか。


夢中になった記憶はあるものの、例によって例の如く覚えている事より覚えていない事の方が多いので、今回も新鮮な気持ちで読めました(笑)。


クローズドサークル、死人からの手紙、『そして誰もいなくなった』へのオマージュなどなど、本格ミステリへの愛と挑戦に満ちた世界…。


犯人についてはさすがに思い出しつつ、「あぁ、そういえばこんなんだったなぁ」と懐かしくも感じつつ、例のあの一行で見えていたと思った世界が一変する感覚も思い出す事ができました。

しかし、その昔に読んだ時には例のあの一行での衝撃のせいであまり感じなかったんですが、思ったより強引というか(犯人にとって)綱渡り過ぎないかなど、色々スッキリしない部分を感じたりも。


ところで〈館〉シリーズは、途中までノベルズ版で持っていたんですが、引っ越しの時か何かに処分してしまっていたんですよね。

で、そのままシリーズを追いかける事も無くなってしまっていたんですが、妻もこの先も続けて読んでみたいようですし、また、こうやって改めて読む機会が来ると、やはり取っておけば良かったなぁ、なんて後悔。

という訳で、妻よ。
他の本も処分すると後悔するかも知れないので、我が家の蔵書、取っておいてよろしいでしょうか(笑)。
 

 

 

 

 

ところでコミカライズもされていますが、そちらはどう描かれているんでしょうね。気になります。