『幸運には逆らうな』 ジャナ・デリオン | 固ゆで卵で行こう!

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〈ワニ町〉シリーズ6作目。

なんかずっと笑って読んでいたような気がしますw

前作の暴走ぶりも可笑しかったですが、今回も負けず劣らずで、とにかく全編に渡って楽しく、楽しすぎて読み終えるのが勿体ないぐらいでした。

スワンプ・チーム・スリーの活躍は見ものですが、何より楽しそうにワニボートに乗っているガーティの様子が目に浮かぶよう。
って、言うか、表紙のイラストがまさに!(笑)

表紙だけでも楽しい(笑)。

そんなガーティに対して毒づくアイダ・ベルですが、二人の友情や垣間見える過去が、彼女たちの絆の強さを感じさせるのも良かったですね~。

しかし、シーリアが町長になっていたの、すっかり忘れてました(笑)。
そうだった、シーリアが町長になって、シンフルの町がシーリアの都合の良いように変えられてしまう中で、選挙結果を再確認中なんですよね。


この辺りのドタバタぶりも抱腹絶倒なんですが、そんな中でまたも事件が発生。

湿地で起きた爆発事故から覚醒剤密造に関する疑惑が浮上。


前作で負った傷も癒えてない保安官助手のカーターは、シーリアのせいもあって捜査できない中、当然、フォーチュン、アイダ・ベル、ガーティの沼地三人組が調査に乗り出す訳ですが、いつもの通りカーターからの疑いの眼差しを避けつつ、マフィアも絡んでの大騒動に。

事件の真相については予想通りではありましたが、とにかく笑いに笑いました。
今回は(も)ガーティ、それにアイダ・ベルにもっていかれ、フォーチュンの活躍も控えめだったような気もしますが、気のせいでしょうか(笑)。


また、カーターに対して自身の正体を隠して付き合う事や、その先の未来について思い悩む様子など、ますます人間味が増してきた姿は最初の頃よりも魅力的じゃないでしょうか。

しかし、もしカーターがフォーチュンの正体や強さを知った場合、南部の男としての性分が、フォーチュンを受け止めきれるのかちょっと心配になってりして(笑)。

ところで、最後、続きが気になるじゃない!
と思ったら、来年春には続きが読めるそうですね爆笑