『危険な蒸気船オリエント号』 C・A・ラーマ― | 固ゆで卵で行こう!

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

クリスティ愛好家が集まるアリシアたちブッククラブのメンバーは、仕事で乗船する事になったメンバーの一人である医師のアンダースに誘われ、蒸気船オリエント号での豪華クルーズに参加する事に。
ところが乗客が死亡する事件が発生、アリシアたちは独自に調査し始めるのだが・・・。
 
 
 
 
アガサ・クリスティ愛好家が集まるブッククラブのメンバーが活躍する〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉シリーズ2作目。
 
今回はタイトルから分かるように『オリエント急行殺人事件(オリエント急行の殺人)』がモチーフに豪華列車ならぬ豪華客船を舞台に事件が描かれています。
なお、本書は『オリエント急行殺人事件(オリエント急行の殺人)』のネタバレが含まれているので、未読の課題は要注意!
 
今回も前作同様、お節介にもアリシアたちが調査に乗り出していくのですが、豪華客船の雰囲気を感じつつ、ミステリとしては終盤に一気に真相が明かされていく様子が楽しかったですね。
 
うん、アリシアも強引に事件に首をつっこんだ甲斐があったかと(笑)。
 
事件の真相については、うっすら気付いた部分と、全く気付けなかった部分があったのだけれど、そういう風に色々怪しく見えるように描いている塩梅も良かったですね。
 
読んでいて、クリスティのあの作品やこの作品などを思い浮かんだりもしました。
 
しかし…
 
序盤から中盤にかけてはイライラさせられっぱなし(笑)。
 
これはもう、間違いなくアリシアとアンダースのせい。
 
いや、ほんと、どっちもどっちかと。
 
アリシアは豪華客船での甘いロマンスを期待していたかと思うけど、相手は一応仕事中なんだし、自分の思いや考え、理想を押し付けるのはいかがなものかと。
妄想癖があって、被害妄想にしても、ね。
 
アンダースも、もっと相手の事を考えてあげないとだし、それならそもそも誘ったりしない方が良かったんじゃ、なんて。
 
いや、ほんと、お互い相手を尊重し理解しようとしないとね。
 
で、挙句、そうなっちゃうの?!
 
いやー、何が予想外ってこれが一番だったかも(笑)。
 
ともあれ、次回のシリーズ三作目は『白昼の悪魔』をモチーフにされているようで、楽しみ。
 
今回、あまり目立った場面が無かったクラブメンバーの活躍も期待です!