マイケル・ベイ監督、ジェイク・ギレンホール 、 ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 、 エイザ・ゴンザレス 主演のアクション映画「アンビュランス」を観ました。
元海兵隊のウィルは、保険が効かない妻の手術費用を捻出するため犯罪者である義兄のダニーに助けを求めると、銀行強盗に参加させられる。
単純な銀行強盗のはずが、ちょっとした偶然から計画が綻び、アンビュランス(救急車)で逃走を図るのだけれど・・・。
監督がマイケル・ベイだからでしょうか。やはり見どころはとにかくアクションに次ぐアクション。
130分以上ある映画ですが、その殆どをカーアクションに費やして描かれており、CGでは無く実車を使い、趣向を凝らしたカメラワークで釘付けにされます。
そのカメラワーク、同じ監督によっては映像酔いしそうなものもある中、本作はそれも無かったのも良かったかも。
正直、物語自体はツッコミどころ多し(笑)。
銀行を襲う場面でも目出し帽やマスクを被らないなど、最初から捕まる気満々なのって訊きたくなります。
というか、そもそもダニーはFBIに指名手配されている犯罪者だったようで(あとで判明)、正体丸出しでの犯罪行為もそうですが、多くの仲間を抱えてリッチな生活を悠然としていたのも引っ掛かります(笑)。
そしてアクションシーンでは、逃走する車の燃料の心配も銃の弾切れの心配も必要ありませんが、これはまぁご愛敬でしょうか。
そんなツッコミどころがあっても、ダニーがどう危機を切り抜けようとするのか、ウィルが自身の良心とどう戦っていくのか、人質となった救命士と警官はどうなるのか。
そしてやはり最後はどう決着をつけるのかといった点が気になり、飽きずに最後まで観る事ができました。
養子縁組によって義理の兄弟となったウィルとダニー。
ラストもある程度予想範囲内とはいえ、なんだかんで二人の絆の描かれ方も見応えあり、うん、良かった。