新章、神奈川県警シリーズ開始となる〈隠蔽捜査〉シリーズ8作目。
神奈川県警に異動になって早々に、警視庁との合同捜査事案が発生。
更に妻が通う自動車教習所で、妻が事故を起こした事によるトラブルが発生。
それぞれに対応する竜崎の原則原理の姿勢はやはり変わる事が無いのが頼もしい。
しかし全く変わっていない訳で無く、以前に比べて柔軟性があったり、したたかな面を見せてくれ、やはり人間らしさが強まっているといった印象ですね。
妻の竜崎に対する言動も、部下が竜崎を信頼する姿とかがその変化、進化をよく表しているような気も。
また、神奈川県警と警視庁の確執について、基本的には気にも留めず、正しくそして能率的である事を優先しているけれど、それでも神奈川県警の事を肩にもってしまったかと述懐する姿もちょっと可愛く見えるかも(笑)。
あと今回はタイトルに偽りなし。
「隠蔽捜査」という本タイトルと、「清明」というサブタイトル通りのお話なのも良かった。
ところで、阿久津参事官は竜崎にとって敵となるのか味方なのか。
次巻以降も楽しみに待ちたいです。
