2022年3月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3046
ナイス数:333

千歳くんはラムネ瓶のなか (6.5) (ガガガ文庫 ひ 5-7)千歳くんはラムネ瓶のなか (6.5) (ガガガ文庫 ひ 5-7)感想
6.5巻という事で番外編的な短編集かと思いきや、朔の視点での物語が無いだけの本編と変わらない熱さがそこにありました。ヒロインたちの、夏の終わりと2学期以降に向け、それぞれが一歩踏み出す覚悟は、それぞれが悩み向き合ってきたものだけに切なさと熱さに眩暈がしそう。最初の夕湖と悠月の物語は特に前作を受けてのものだけに何度も涙しそうに。明日姉の将来に対する想いは避けられない未来ゆえに切なくもあり、優空の優しさと強さは果たしてどう影響するのか、陽の悩みがふっきれる瞬間の熱さに心震えたりと、色々感情揺さぶられました。
読了日:03月26日 著者:裕夢
アディ・ラルーの誰も知らない人生 下アディ・ラルーの誰も知らない人生 下感想
誰の記憶にも残らず、記録すら残せず、更には自分の名前すら口にすら出来ない生とはなんて寂しいのでしょうか。その想像もできない人生でアディが300年もの過酷な時を過ごす事が出来たのは、契約を結んだ闇との相反する想いもそうですが、どれだけの時を重ねても、世界は驚きに満ちたものであると新鮮な気持ちを得る事ができる強さがあったからでしょうか。「わたしを忘れないで」と囁くアディが下した決断の裏にある芯の強さには、切なくもあるけど、その決断の先にある未来に想いを馳せるものがありました。
読了日:03月22日 著者:V・E・シュワブ
アディ・ラルーの誰も知らない人生 上アディ・ラルーの誰も知らない人生 上感想
1714年、フランス。小さな村に住むアディは望まぬ結婚を強いられる事に。自由を得る為に古の神に祈るアディは、現れた闇と契約を結ぶ。果たして自由な時間を得る事ができたアディは、その代償として誰の記憶にも残らず記録にすら残せない永遠の時を過ごす事に。女性ゆえに縛られた価値観から抜け出そうとするアディが、その旅で得るものと失うものとは。。。
読了日:03月21日 著者:V・E・シュワブ
夜の公園で、猫に人生を相談してみた夜の公園で、猫に人生を相談してみた感想
辛い時、落ち込んだ時、弱った時に、そっと寄り添ってくれるエッセイ。誰もがどこか心の中では分かっているけど、それをうまく言葉にしたり、行動したりできない事を優しく語り掛けてくれます。それは普遍的なもので、だからこそ、悩んでいる自分の力になってくれ、そっと背中を押してくれるかも知れません。
読了日:03月20日 著者:ウルニャンイ
台北プライベートアイ台北プライベートアイ感想
いやはや、すこぶる面白かった!序盤、私立探偵となった呉の自分語りが冗長かとも思えたけれど、これが物語の肝でもあります。個人的にはその自分語りの部分も含め、樋口有介や平井和正、そしてチャンドラーを混ぜて割ったような語りで楽しめました。そして台湾の文化、風土、台湾人論が盛り込まれながらシリアルキラーとの対決に向かっていく中盤以降は、呉が置かれた窮地から脱出する様と徐々に明らかになる事実といった展開はテンポも良く一気読み!続編も待っています!!
読了日:03月20日 著者:紀 蔚然
じみけも マヌルネコ (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)じみけも マヌルネコ (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)感想
マヌルネコ=小さい野生ネコの、絵本のような写真集。モフモフで可愛いです。野生だからか、それともチョイスした写真のせいかキリッとした表情が多く、時にはワイルドな怖い表情も。その写真を効果的に使って時には思わず笑ってしまうような構成になっているのも楽しかったです。他の〈じみけも〉(じみなけもの)シリーズも読んでみたくなりました^^
読了日:03月19日 著者:ジミケモイインカイ
平凡すぎて殺される (創元推理文庫 M マ 30-1)平凡すぎて殺される (創元推理文庫 M マ 30-1)感想
平凡過ぎる容姿をもつポールは、元ギャングの死の間際に立ち会った事から、30年前に起きた有名な誘拐事件に関する秘密を聞いたと勘違いされ、命を狙われる羽目に。バディを組む看護師ブリジットとのドタバタぶりが楽しく、更に, はみだし刑事バニーとの組合せがそれをパワーアップさせてくれ、終盤は一気読みでした。随所に挿入されるユーモア部分も楽しいですが、ちょっと多すぎな気もw また、思ったより平凡では無かったようなポールの今後の活躍も楽しみ!個人的には最初は駄目刑事なウィルソンがこの件で成長を見せる辺りが萌えポイントw
読了日:03月17日 著者:クイーム・マクドネル
黒き荒野の果て (ハーパーBOOKS)黒き荒野の果て (ハーパーBOOKS)感想
危機的な経済状況から抜け出す為、訣別した裏稼業に手を染めるバグ。一日限りの仕事の筈がギャングの抗争に巻き込まれ暴力の渦に飲み込まれていく様子が目に映るかのようなカーアクションと共に描かれていきます。物語そのものはある程度想像の範囲内で進みます。しかし人種や貧困問題を差し込みつつも、決して描きすぎない事で読者の想像を掻き立て、バグの中にある家族への想いと失った父への想い、そして暴力性と負の連鎖が終盤に向けて加速、疾走というか暴走する様子が実に鮮やかで、それは胸を熱くさせるものと共に切なくもさせるものでした。
読了日:03月06日 著者:S・A コスビー
あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (ハルキ文庫 た 19-27 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (ハルキ文庫 た 19-27 時代小説文庫)感想
シリーズ12作目。五鈴屋も江戸で店を開いて10年。そして幸も40歳にってのに驚き。そんな五鈴屋、ようやく浅草太物仲間から浅草呉服太物仲間への道が。それはすんなりとはいかなくとも、商いとして人として〈信〉である事が幸たちの未来を切り開く事に。その〈信〉は更なる発展を五鈴屋を誘うのですが、そこに幸が覚える不安や違和感に対して今後はどう向き合っていくのかが課題に。そしてその答えが出た時に幸の物語も完結するのかな。しかし結との対立や賢輔の秘めた胸の内など、まだまだ問題山積みかも。とまれ半年後の刊行が待ち遠しい。
読了日:03月03日 著者:高田 郁

読書メーター

 

 

3月は思いのほか読書に身が入らず。

 

3回目のワクチン接種の副反応で3日間熱が出て寝込んだ事や、いまだ認めたくは無いけれど花粉症のせいで目は痒いし頭はボーっとする日が続いたせい(;・∀・)

 

そんな中で読めた作品はどれもこれも面白かったです!

 

第十三回翻訳ミステリー大賞の候補作にあがっている『台北プライベート』は、昨年読み逃していたのが勿体ないと思えるほどでしたので、結果発表も楽しみですウインク