10年前、スノーボードの選手だったサスキアが失踪して以来、同じく選手だったミラは久しぶりにアルプスのロッジで共通の知人たちと再会する。
しかし、そこに集められた5人の過去の秘密を告発する謎のメッセージが。
ゴンドラは動かせず、雪山に閉じ込められた5人は疑心暗鬼になるなか事件が起こる。
アルプス山中、スノーボード選手権で姿を消した女性選手サスキア。
10年後、当時の関係者5人がこの地に集められ、閉ざされた雪山の中でサスキアが消えた真相が明らかにされていきます。
勝つためなら手段を問う事も無いアスリートの心理や女性同士のライバル意識、駆け引き等の描写が、著者も元プロ選手という事でなんといっても恐ろしかったです。
そのリアルさゆえか主人公のミラを始め、どの登場人物にも感情移入しにくいものがあったかも。
また、短く現在と過去の章立てされている事で、その切り替わり時に集中力が途切れて読むのに時間がかかりました。
だからといって決して面白くなかった訳ではありません。
果たしてサスキアは殺されたのか。
殺されたとしたら、誰もが動機を持っていそうな事もあり、一体誰に殺されたのか。
それともサスキアは生きていて、何かの目的でもって5人を集めたのか。
そして閉ざされた空間で起き始める事件に、緊張感は全編に渡って続きます。
何よりサスキアを中心とした愛憎渦巻く人間関係は夜ドラっぽくもあり、張りつめていた緊張感が解放される最後の最後でもまたゾクゾクさせられるものがありました。
