宮下さん一家の日常、3年分が描かれたエッセイ。
トムラウシでの生活を描いた『神さまたちの遊ぶ庭』のその後、福井に戻ってからの生活が描かれています。
読んでいてクスクス笑ったり、「そうそう」と共感したり、「えーっ」と思ったりと、まるで宮下家を本当にそばで見ているかのように。
意外と結構な毒を吐く宮下さんの姿を想像するだけでも笑ってしまいますね(笑)。
そんな中でハッと気づかされるような描写も多く、感じた事や思った事をこんな風に表現できるのって素敵だなと改めて感じます。
こういう気付きを得れる生き方を自然に出来る事や、それを自分の言葉にして表現出来る事に嫉妬さえ感じたりすると共に、自分ももう少し今を大事に過ごしたくなります。
また、福井の人には忘れられない3年前のあの豪雪の時の事も描かれているのですが、それ以来の大雪に今年は見舞われた事もあって、まざまざと3年前の事を思い出した人も多かったのでは。
それにしても、本当は厳しい現実もあって色々と悩んだり怒ったり不安になったりとあるのでしょうが、それをあまり感じさせないほどほんわかとしていて、ついつい笑いながら読んでいました。
最後はしんみりとしながらも、優しく、温かく、幸せな気分に。。。
それにしてもワンさぶ子、可愛いなぁ。
愛犬家あるあるも描かれている辺りも楽しかったです。