汚職により捜査課に大量欠員が発生した、ナポリでも治安最悪の地区にあるピッツォファルコーネ分署。
署の存続そのものが危ぶまれる中、各地から問題のある警官たちが送りこまれ、急造で捜査チームが結成される。
不祥事のあったピッツオファルコーネ署に集められたのは、反社会勢力との噂のある刑事や暴力衝動が抑えられない刑事、それにスピード凶やガンマニアなど、はみだし者の刑事達。
署の存続は各地から厄介払いされた彼らの働きにかかっている訳ですが、個性的な刑事達の描写が物語を引っ張ってくれて楽しく読めました。
今回、ロヤコーノ警部が捜査指揮するスノードーム収集が趣味の女性資産家殺しを軸に、少女監禁事件に各登場人物のサブストーリーを絡めて描かれていくのですが、事件そのものは残りのページ数を見て、
「あれ、これ終わるのかな」
と思いましたが、急転直下で一気に解決と、その点に関してはちょっと拍子抜け。
しかし、今回は彼らのお披露目も兼ねたシリーズ第1作目という事で、P分署の面々がこの先どう活躍し、厄介者たちがどう成長するのか見守りたいですが、特に副署長が負い続けている未解決事件の行方が恐ろしすぎて気になりますね。
あと、敏腕刑事ロヤコーノ警部を巡り、女性検事補のラウラとトラットリア店主レティツィアの女性同士の間で散りそうな火花の他(いまのところラウラが何歩もリードしていますが)、イタリアらしくアモーレ溢れるどのように描かれていくかも楽しみです。