2019年5月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


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5月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2316
ナイス数:252

白夜の警官 (小学館文庫)白夜の警官 (小学館文庫)感想
〈アリ・ソウル〉シリーズ2作目。アイスランドの極北の町シグルフィヨルズの警官として2年目の夏、新たな殺人事件の捜査をする事に。しかしながらアリ・ソウルが主人公というよりは群像劇のように事件が描かれていきます。署長のトーマスも同僚のフリーヌルも、そして本書の実質的な主人公であるジャーナリストのイースルンが抱える秘密、悩み、痛みを通じ、世界一安全な国と言われつつも日本と同じような闇や人間の業を描かれています。しかしアリ・ソウルは危なっかしい。まだ一人前の警察官としては認めにくいものがありますが果たして…。
読了日:05月28日 著者:ラグナル ヨナソン
探偵アローウッド 路地裏の依頼人 (ハーパーBOOKS)探偵アローウッド 路地裏の依頼人 (ハーパーBOOKS)感想
シャーロック・ホームズの影で活躍する探偵アローウッド。ホームズと違い癇癪持ちで体型もふっくら。美しい女性にも暴力にも弱い。けれども、自身が関わった事件で犠牲者が出ると、どんな手を使っても犯人をつきとめようとする事こそが彼の矜持なのでしょう。相棒となるバーネットとのやり取りも楽しいが、事件そのものはヴィクトリア時代にはびこる問題を映し出して重い。それにしてもホームズに敵対心を燃やすだけでなく、特にボヘミアの醜聞の真相を推理(妄想)する場面が何よりもアローウッドの探偵としての資質が垣間見れるようで面白かった。
読了日:05月25日 著者:ミック フィンレー
秋暮の五人 くらまし屋稼業 (時代小説文庫)秋暮の五人 くらまし屋稼業 (時代小説文庫)感想
〈くらまし屋稼業〉シリーズ4作目。くらまし屋を利用しようとする者の策略に、果たして平九朗はどう立ち向かうのか。化け物のようと言われる強さを発揮する中、自身が律した事を決して裏切らない姿に惚れ惚れします。くらまし屋に炙り屋、それに虚の思惑や目的が複雑に絡み合ってきましたが、今後どのような策謀や戦いが待っているのかと思ったら、本書の終章であっと言わせるような驚きの場面が用意されていました。続きをはよ!
読了日:05月17日 著者:今村翔吾
正しい恋人 (ハーパーBOOKS)正しい恋人 (ハーパーBOOKS)感想
12年前に失踪したレイラ。誘拐されたのかそれとも…。主人公フィン自身が嘘をついていたとも告白するので、信頼できない語り手による物語なのかどうか色々疑いながら読み進めました。レイラが生きていたと思しき事柄が次々と起き、レイラの姉エリンとの結婚を控えたフィンが、周囲に対して疑心暗鬼になりついには自身のエリンへの愛すらも疑いだす心の動きがよく描かれています。真相は予想の範囲内でしたが、もしフィンがエリンへ正直に話していたらどうなったのでしょうか。誰もが愛ゆえに取った行動だけに、ラストの一文が何よりも切ないです。
読了日:05月16日 著者:B・A・パリス
水晶宮の影 (ハヤカワ文庫JA)水晶宮の影 (ハヤカワ文庫JA)感想
ヤガ編もようやく完結。本編の流れとして本当に必要だったのかとも思ったりもしますが、このヤガでの出来事も今後にどう影響を与えていくのか興味あるところでしょうか。ワルスタットでの事件もまずは解決し、グイン御大が動くと物語もうねりを見せて面白くなります。今回は一気に色んなところで話が進んだのが嬉しいですね。しかしあとがきを読むとこの先も紆余曲折が待っていそう。それにしても栗本さんが亡くなられてもう10年なんですね。こうやって続編プロジェクトが動き続ける事こそが何よりの希望。でもやはり完結する日はみたい。
読了日:05月13日 著者:五代 ゆう
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)感想
【再読】平成から令和へと時代も変わるけれど、変わらない怖さというものが溢れるディストピア小説。思想警察に監視され、過去は改変され、あった事も無かった事になる世界で、決して消せない物があると信じた主人公が、最後に叫ぶシーンはいま読み返しても震えるものが。時代が変わり色々な物が進化しても、いや、進化したからこそより情報操作により洗脳される世界というのも深化しているのかも知れません。
読了日:05月11日 著者:ジョージ・オーウェル

読書メーター

 

 

5月はゴールデンウィーク効果と「一九八四年」の再読に時間をかけたせいもあって、6冊のみの読了という結果でした。

 

6月は新作も積読本もしっかり読んでいかないとなぁ。

 

しかし明日にはネットで注文していた本が4冊届く予定なので、積読本の山はまた高くなるのよねぇ。