2019年3月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3413
ナイス数:361

翻訳百景 (角川新書)翻訳百景 (角川新書)感想
翻訳家の越前敏弥氏によるエッセイ。越前さんが翻訳家を目指すきっかけになった事から、翻訳家として学び始めた時の事、そして翻訳家になってからも心掛け、更に翻訳本のみならず読書体験の素晴らしさを広めようとしている様子が描かれています。翻訳本は好んで読んでいるけれど、その裏の労力や編集者の役割などを知ると、あの言葉やこの言葉の生まれるまでの驚きと、これから読む時の楽しさが増えます。うん、やっぱり読書っていいよね。翻訳本に限らず読書好きが増えるような感想、書いてみたいです。
読了日:03月29日 著者:越前 敏弥
暗闇の終わり (創元推理文庫)暗闇の終わり (創元推理文庫)感想
なんとなく思い立ち再読。時代の波に逆らいタイプライターを愛用する敏腕新聞記者ジョン・ウェルズ。そんな彼が上司に押し付けられるように取材する事になるのは高校生3人が立て続けに自殺した事件。残された遺族に取材するウェルズも娘を自殺で失っている痛みを抱えており、残された者の哀しみと悔恨の念が全体を覆います。事件は思いがけぬ形で真実が見えてくる中、若者が抱く生きる事の懊悩がウェルズが過去とようやく向き合えるようになる様子がまた切なくもあります。小気味良い同僚との会話も魅力的な傑作シリーズ。残りも再読しようっと。
読了日:03月25日 著者:キース・ピータースン
ザ・プロフェッサー (小学館文庫 ヘ 2-1)ザ・プロフェッサー (小学館文庫 ヘ 2-1)感想
自動車事故で娘夫婦と孫を失った女性が真実を求めて訴えを。その弁護人となるのは新米弁護士リックと裏切りと病によって人生を諦めていた老教授トム。自身の欲を満たすために真実を闇に葬らんとする事業主の工作がリックと依頼人を窮地に陥らせるものの、諦めず戦う事を思い出したトムの協力が法廷での逆転劇を生み出す様子はまさに劇的で興奮いたします。中でもトムを慕い信じる元教え子達が法廷に集う様子は胸が熱くなり、何よりもトムに戦う事を思い出させる愛犬の姿には思わず涙。今後も本シリーズが紹介される事を期待したいですね~。
読了日:03月21日 著者:ロバート・ベイリー
座席ナンバー7Aの恐怖座席ナンバー7Aの恐怖感想
著者の前作「乗客ナンバー23の消失」は著者らしい悪意が満ちたサスペンスで謎が謎を呼ぶ多重構造のような作品でした。一方、本作は前作ほど凝った構造ではなく、道筋的には一本に近いので、閉鎖された空間と迫るタイムリミットもあって前作以上に緊張感が畳みかけるように迫ります。また主人公が抱えて痛みは昇華されるようなラストも切ないながらも清々しいものがあり、読後感も悪くないので、前作よりもフィツェック初心者にお勧めしやすい作品かも。
読了日:03月16日 著者:セバスチャン・フィツェック
イシイカナコが笑うならイシイカナコが笑うなら感想
母校に赴任した高校教師の菅野は、そこで自殺した同級生イシイカナコの幽霊に会い、人生やり直し事業に参加する事に。果たして人生をやり直す事はできるのか。そしてイシイカナコが自殺した本当の理由とは?人生をやり直す事はできないけれど、軌道修正はいつだってできる。自分を見つめ直し、周りを見る余裕っていうのはなかなか得る事はできないけれど、迷った時に立ち止まってみれば、もしかしたらほんの少しでもその先に希望が持てるんだよと背中を押してくれる応援歌のような物語でした。
読了日:03月12日 著者:額賀 澪
元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)元年春之祭 (ハヤカワ・ミステリ)感想
読書会に向けてさらりと再読。犯人が犯行を起こした動機にいたるまでにある、殺された者を含め登場人物達が起こそうとしていた〈革命〉に胸のあたりにゾワゾワとくるような感情を覚えました。
読了日:03月08日 著者:陸 秋槎
おやすみの歌が消えて (単行本)おやすみの歌が消えて (単行本)感想
銃乱射事件によって兄アンディを失ったザック。息子を失った悲しみに暮れる両親。なかでも銃撃犯とその親への怒りに満ちた母親の言動は家族をバラバラにし、ザック自身も怒りや哀しみなど様々な感情に揺り動かされます。それでも大好きな両親と一緒に暮らすために〈幸せのひけつ〉を求め、決して大好きだとは思っていなかった兄かも知れないけど、その兄の死によって誰かを愛したり誰かの為になりたいと純粋に願い行動するザックの姿に応援しつつも何度も胸を打たれます。そして最後の家族の言葉に思わず号泣も、優しい気持ちに包まれる物語でした。
読了日:03月06日 著者:リアノン・ネイヴィン
ダ・フォース 下 (ハーパーBOOKS)ダ・フォース 下 (ハーパーBOOKS)感想
一線だけは超えないと誓っていたはずのデニー・マローン部長刑事。しかし一線を超えた後は更にその先へと進むしか道は無くなっていく中で、いよいよ窮地に陥ったマローンの元にもたらされるのは更なる地獄。それでもニューヨークを愛し続ける警官でありたいと願うその姿は哀しくもあるけれどなんとも愛おしくも見えるもの。狂おしいまでに込められた情念が胸を打つ傑作!
読了日:03月02日 著者:ドン ウィンズロウ
ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)ダ・フォース 上 (ハーパーBOOKS)感想
NY市警、マンハッタン・ノース特捜部ダ・フォースを率いるマローン。エース警官の実態は汚職にまみれた所謂悪徳警官。自身をマンハッタン・ノースの王と自負し、クソにまみれた現実世界を現状維持するために振るう力は、堅気ではなくギャングたちにだからこそ、それは必要悪な正義として見えるもの。しかしマローンがクソまみれになるのも必然で・・・下巻へ!
読了日:03月02日 著者:ドン ウィンズロウ

読書メーター

 

3月は9冊(8作品)。

 

なんというか翻訳ものの楽しさを改めて感じる事ができた月となりました。

 

単純な自分は影響を受けやすいので、3月最後に読んだ『翻訳百景』が大きな要因なのは間違いないです(笑)。

 

でも、本当にこれから翻訳ものを読む時にちょっと意識しそうです。

 

というわけで、新年度もモヒモヒと読んでいきまっしょい。