【再読】『氷の闇を越えて〔新版〕』 スティーヴ・ハミルトン | 固ゆで卵で行こう!

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ステーィブ・ハミルトンの『氷の闇を越えて』を先月再読しました。

 

これは翻訳者の越前敏弥さんを迎えて同じ著者の『解錠師』をテーマに開催された読書会(その時の様子はこちら)に参加する際に、折角なのでと再読。

 

 

再読する前は、内容はかなり忘れていましたが、読みだすとうっすらと記憶が蘇えってきました(笑)。

 

初読時の感想を見ると・・・

 

 

なるほど。

 

主人公がヒーローっぽくなく、しかも自分の事を友人だと頼ってくる男の妻と不倫関係にあったりした事もあって、やっぱり感情移入できてなかったんだなと再認識(笑)。

 

でも、あらためてフラットな気持ちで読んでみると、やや物足りないむきはあるけれど、ちょっとしたところに傑作に化けそうな気配を感じ取る事ができます。

 

日本ではシリーズは3作目までしか紹介されず、現在はこの新版も手に入りにくい状況かも知れませんが、本国では人気シリーズとなって長く続いているのも納得できそう。

 

きっとシリーズが続く中で、主人公も作品の質も成長していきそうな予感がします。

 

なんとか2、3作目の復刊と、その後も紹介して欲しいところですが、難しいんでしょうね(涙)。

 

 

氷の闇を越えて〔新版〕 ハヤカワ・ミステリ文庫