『虐殺器官』 伊藤計劃 | 固ゆで卵で行こう!

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虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃 redjuice

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9・11以降、先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃。

しかし、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その内乱や虐殺の裏で常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追う。





虐殺器官の“器官”の意味を知り、それが世界に浸透される様子には寒気さえ覚えます。


テロとの戦いの末に徹底した管理体制を敷く世界を舞台に、政府の暗殺機関に属する主人公クラヴィス・シェパードが“虐殺の王”ジョン・ポールを追い、ジョン・ポールのかつての恋人に出会い、そしてジョン・ポールの言葉でもってクラヴィスは自身のアイデンティティと向き合う事になり、選択の結果としての自由を背負うのは大きな罪。。。


ひとは見たいものしか見ないし、聞きたくない言葉には耳をふさぎます。

何かの犠牲によって成り立つのが世界であって、自身の為に、そして自身の大切なものの為には一体何を対価とするのでしょうか。


クラヴィスの取った選択はやるせなく、そしてとても重いものの、なぜだかどこか安らぎに満ちてもいます。

それが、より切ないものを覚えさせてくれました。