『コードネームを忘れた男』 キース・トムスン | 固ゆで卵で行こう!

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

コードネームを忘れた男(上) (新潮文庫) コードネームを忘れた男(下) (新潮文庫)
   コードネームを忘れた男(上) (新潮文庫)
コードネームを忘れた男(下) (新潮文庫)
キース トムスン Keith Thomson

新潮社 2013-11-28
売り上げランキング : 331253 Amazonで詳しく見る
by G-Tools


恋人のアリスと共に、アルツハイマー病を患う元敏腕CIA工作員の父であるドラモンドの治療の為にスイスを訪れているチャーリー。

しかし、そこへ何者かが襲いかかってきてアリスが連れ去られてしまう。

犯人の要求は例の洗濯機型爆弾。

アリスを救うために父に爆弾のありかを聞きだそうとするチャーリーだたったが・・・。




「ぼくを忘れたスパイ」 (過去記事は→)の続編。


アリスが誘拐され、犯人からの要求は例の洗濯機型爆弾。

めまぐるしく場面は展開しつつ物語が進むんですが、アルツハイマー病を患う元敏腕スパイの父親と息子のチャーリーとのやり取りはまるでコントですね。


しかしながら前作がとても楽しく読めたので、期待し過ぎたせいか前作ほどはのめり込めなかったですね。


誰が敵で誰が味方なのか区別もつけられない状況に陥るチャーリーとドラモンド。

危機的状況で目覚めるドラモンドの活躍でもって窮地を脱する場面はもちろんあるものの、そのドラモンド以上に成長したチャーリーの活躍する場面がポイントとなっているのが逆にマイナスポイントでもあったのかも。


しかし読みながらチャーリーもスパイとしての能力が覚醒しつつあるなぁと思っていたら・・・ラストはそう来ましたかぁ。

更なる続編もあったりするのでしょうか。