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解雇手当(ハヤカワ・ミステリ文庫)
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休日に会議だと呼び出され集められた社員達は、通信手段も封じられ、エレベーターも止められ、階段に通じるドアにも猛毒が仕掛けられ完全に封鎖された地上36階のオフィスにて、毒を飲んで自殺するか社長の手によって射殺されるかを迫られる・・・!
著者の『メアリー‐ケイト』という作品(過去記事はこちら )には変な魅力があったので、本書も手に取ってみました。
米政府の秘密機関であるCI-6を登場させたサスペンス・・・と思ったら、どちらかと言えばホラーのような、それもコメディ的なものでした。
前作はサスペンスとして予想も付かないような展開をみせるのが魅力ではありましたが、今回もアイデアとしては面白いものの、予想もつかないというより予想したくないような展開を見せます。
この予想したくないというのは決して誉め言葉ではなく、殺しても死なないような人物たちのバトルが繰り返される様子をただただ見守っていくだけでいい・・・そんな感じなんですよね。
もちろん一体何があって、そして何が行われようとしているのかという疑問点が読者を惹きつける部分としてあるのですが、そのあまりにも非現実的な展開には考える力を放棄したくなります。
そう、本書は頭を空っぽにして読むのが一番楽しめる読み方なんでしょうね。
映画化も決まっているようですが、どこかコメディタッチなB級ホラーサスペンス映画としては最適な作品ではないでしょうか。
ところで扉を開けたままで電子レンジはチンは出来ないでしょ~。
他にもツッコミどころが多く、こういうところが非現実的な感じを増させてる原因の一つでもありましたね。
