『動物園で逢いましょう』 五條瑛 | 固ゆで卵で行こう!

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動物園で逢いましょう 動物園で逢いましょう
五條 瑛

双葉社 2009-02
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プラチナ・ビーズ 』『スリー・アゲーツ 』といった鉱物シリーズの最新作というか番外編?!


これまでにも鉱物シリーズの番外編は出てはいたけれども、こうやって葉山がメインを張るのは本当に久しぶりで、葉山やエディ、坂下にJDたちに会えるってだけでファンはもう嬉しくてしょうがないところなんじゃないでしょうか。

なので、思わず自分もシリーズを再読してから本書を読むことにしました(笑)。



さて、本書はかつて雑誌に掲載されたものに書き下ろしの短編を加えた短編集で、ラストの一遍だけ韓国情報部の洪の物語となっており、書き下ろしの短編が既出の短編の間に挟まれているものの、この書き下ろしだけは連作短編といった趣きになっています。


本編は残念ながらストップしたままですが、この短編集で主人公の葉山は、一見頼りなげな、そして押しの弱い人物ながらも、性悪な上司エディの下で鍛えられてきたせいか、どこかしたたかで狡猾な部分を見せ始めているのが印象的。

「純白の天使と漆黒の悪魔」両方の顔を併せ持ち「生粋の情報員」と評された葉山。

うーん、飼い主(エディ)の手を噛む日も近い?!(笑)

何はともあれ、その葉山の成長と行く末を是非ともみたいところ。


なので、『スリー・アゲーツ』執筆当時とは世界情勢も、そして北朝鮮をめぐる情勢も大きく変わって、その続編を描くのは難しいかも知れないですが、なんとか本編の方を著者には書いて欲しいところです。