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ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)
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新宿で選挙演説に臨もうとする総理を狙ったテロが発生。
死傷者をだして現場は騒然とするが、伊崎基子が率いるSAT隊員たちが総理の身柄を確保し警察上層部は安堵を。
だが、確保されたはずの総理は・・・。
<ジウ>シリーズ完結編。
ついに顕になる「新世界秩序」という恐るべき組織。
それは多数の死傷者を出す無秩序な世界を新宿歌舞伎町を舞台に現れます。
「新世界秩序」が放つ闇に取り込まれた伊崎基子。
しかしその闇に射す、かすかな光とは・・・。
一方門倉美咲は、闇に捕らわれた基子を信じたいと願い続ける。
同じように基子を信じ助けたいと願うSATの小野隊長と共に基子を助けようと、危険を顧みず死地に向かう事に。
基子と美咲、正反対の二人がついに分かり合う時が。
その時、これまで何もかもが正反対のように見えた二人ですが、実はどこか似たところがある二人なのかもと感じました。
小児誘拐から始まった一連の事件は総理大臣誘拐という大きな事件にまで発展し、更には「新世界秩序」という恐ろしき組織の体現までも見せますが、残念なのはその「新世界秩序」が描き切れていないところでしょうか。
その辺が少々物足りない感じもしますが、逆に描いてしまう事によって“恐ろしい”という感覚が麻痺してしまう事を著者は恐れたのかも。
とにかくテンポよくスピィーディで、またスリリングで意表を突くような展開をみせてくれて、このシリーズは本当に一気読みさせられましたね。
