『護られし者 1 萌芽』 ピーター・V・ブレット | 固ゆで卵で行こう!

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護られし者 1 萌芽(1) (ハヤカワ文庫 FT フ 16-1) (ハヤカワ文庫 FT フ 16-1) 護られし者 1 萌芽(1) (ハヤカワ文庫 FT フ 16-1) (ハヤカワ文庫 FT フ 16-1)
著:ピーター・V・ブレット 訳:和爾 桃子

早川書房 2008-09-25
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ファンタジー小説、期待の新シリーズの開幕です!


まだまだ序章といったところで物語自体は動き出していません。

主人公となる3人の少年少女の紹介といったところで、それぞれがどのような大人になっていくのかが仄めかされるだけです。


それでもなんとも魅力的。


地底から湧く魔物。

それから身を守るには護符が必要。

かつてはその護符でもって魔物を退治する事もできたが、今ではその技術の殆どが失われ、再び人間達は夜になると現れる魔物に怯える日々。

その中で護符に対して天才的な才能を持つ少年アーレンが現れます。

果たしてアーレンは魔物を退治する英雄となるのでしょうか。


また薬草師の見習いになる少女リーシャや、幼くして家族を魔物に奪われるロジャーという幼子がアーレンとどう絡んでいくのか。


その世界観。

そして主人公たちが受ける痛み。

それらが混然となってなんともいえない魅力を醸し出しています。


久々に思い切りハマれそうな大河ファンタジーの開幕で今後が非常に楽しみです。