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彩雲国物語―はじまりの風は紅く (角川ビーンズ文庫)
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“彩雲国物語”シリーズ第1巻。
N○Kで放映されていたアニメを妻がハマって観ていたんですが、アニメ版が終わったのでついに原作にも手を出してきたので、それを借りて読んでみました。
名門中の名門の家柄ながら、現在は極貧生活を余儀なくされている紅家の姫である秀麗が、アルバイトでダメ王の勉強係りとして一時的に後宮に入るという物語。
ギャグ的要素もあるコミカルな場面も多い中華風ファンタジーですが、少女小説としてのツボはしっかりと押さえられてるのでは。
名家の姫ながらも育ってきた環境によって何でも出来る秀麗。
その彼女の周りには美形の男子がいっぱい(笑)。
逆ハーレム的な状況ながらも、恋愛には興味のない主人公は周りの人間誰からも好かれます。
秀麗が勉強係りを務める事になる王も、男色家と噂されるダメ王だと周りから見られているものの実は・・・。
といった感じで、恋愛に気持ちがいかない主人公と恋愛おくてな王との恋模様を絡めながら、王国内でおこる陰謀を描いています。
少々気になる文章や殆ど説明のされない場面転換や登場人物など、いくつか気になるところはありますが、それでもストーリーは面白かったですし、ライトノベルとして読むにはじゅうぶん楽しめました。
もっともこの手のものは好き嫌いが分かれそうですねぇ。
自分は楽しめましたが、それでも妙にBLチックな場面とかあるのはさすがに、ねぇ(汗)。
それにしても後書きを読むとシリーズ化されるとは考えてなかったと書いてありますが、それが本当だとするとあまりにも不親切な場面が多いですね。
しかしめでたくシリーズ化されていまも続いているので、この巻で明かされていない事柄などもおいおい判明していくでしょう。
気楽に楽しめるシリーズとして2巻目以降も読んでいこうかなと考えています。

