- 著者:栗本 薫
- 『樹霊の塔 伊集院大介の聖域』 (講談社)
女流小説家の森カオルは誘われて「樹霊の塔」が聳える現代の秘境ともいえる、現代社会から隔離された村へと担当とカメラマンの3人で取材に訪れる。
だがそこで出会ったのは・・・。
伊集院大介シリーズの最新作で今回は森カオル女史が主人公。
舞台は1970年代。
そう、まだ伊集院大介も若く、そして森カオルは伊集院大介の伝記作家からの脱却を図ろうとしている時期。
平家の落ち武者やキリシタンの隠れ里とも言われている秘境にて森カオルが出会う事件を描いています。
舞台となる設定も、そして若き伊集院大介の登場という事で久々に伊集院大介の名推理がみれるんじゃないかと期待したんですが・・・。
残念ながら大介さんの出番は後半になってからで、名推理といえるようなものは見れませんでした。
森カオルからアトムくんへと伊集院大介の助手役が変わる間のエピソードで、カオル女史の○○○○が描かれており、シリーズのファンには興味深いエピソードだったと言えるのではないでしょうか。