- 著者:ロバート・ラドラム 訳:篠原 慎
- 『最後の暗殺者〈上〉』
- 『最後の暗殺者〈中〉』
- 『最後の暗殺者〈下〉』 (角川文庫)
妻のマリーと二人の子供と幸せに暮らしていたデイヴィット・ウェブ。
しかし伝説的殺し屋であるジャッカルことカルロスの魔の手が伸びてきていた。
デイヴィットは自身の中に封印していた“ジェイスン・ボーン”を蘇らせ、宿敵との最後の戦いに出る!
『暗殺者』『殺戮のオデッセイ』に続く“ジェイスン・ボーン”シリーズ三作目にして完結編。
ついにウェブ=ボーンとカルロスとの最後の戦いが始まります。
平穏に暮らしていたウェブ。
しかし自身の正体を唯一見たと信じているカルロスはジェイスン・ボーンの行方を捜すのを諦めていなかった。
自身と家族がこの先も幸せに暮らすためにウェブはジェイスン・ボーンとして戦いに挑むわけですが、物語はビーン対カルロスという二人の暗殺者の対決という単純な図式には納まりません。
ジェイスン・ボーンがかつて所属していたメドゥーサという組織。
それを利用してカルロスを追おうするボーンとボーンに協力する元CIAのコンクリン達。
だがその過程で国際的犯罪組織としてメドゥーサは生まれ変わっていた事を知ります。
メドゥーサにCIAやKGBなどそれぞれの思惑が交錯して、ボーンとカルロスが互いに出し抜いて罠に嵌め相手を仕留めようとする中、本人達が思いもよらぬ方向に事態は進んでいきます。
また、『暗殺者』から時は13年後という事でボーン自身も50歳を越えており、自分の考える事に体が以前のようについていかないもどかしさ、ウェブとしてでは無くいつもは自身の中に消し去ってる相変わらず不完全な記憶のボーンとして戦いに挑まなければならない事に対して、マリーたち家族への愛情との狭間で苦悩する様子も描かれていて、ついに迎えるカルロスとの対決までの過程は読み応えあり。
しかし・・・いかんせん長過ぎかな。
文庫本で上・中・下というボリュームは途中、どうしても中だるみしてしまうむきがあり。
もう少し贅肉を減らして、より焦点をしぼって描けばボーンとカルロスとの対決がより楽しめたのではないのかなと思いますね。
ところで映画「ボーン・アルティメイタム」公開記念という事で今回再読したんだけど、今週はこれにかかりきりになってしまった。
その間に溜まった本を今日から読まないと(汗)。