- 著者:グレッグ・ルッカ 訳:古沢 嘉通
- 『暗殺者(キラー)』
プロのボディガード、アティカス・コディアックは巨額の煙草訴訟の重要な証人をガードする事になる。
だが、証言がなされると大打撃を受けてしまうメーカーは証人を亡き者にせんと伝説的な暗殺者を雇っていた!
前作『奪回者』(過去記事はこちら )から約8ヶ月後の物語ですが、いやはや実に緊張感たっぷりな作品でした。とにかく最初から飛ばしまくり、最後の最後までそれが持続しているので本当に一気読みでした。
世界で10位以内に入ると言われる伝説の殺し屋“ジョン・ドウ”を相手にいかにアティカスたちが証人を守るかが軸となっており、そのガードする過程も緊張感があるものの、それに付随した人間関係が物語全体の緊張感を更に高めています。
アティカスとナタリー、アティカスとブリジット、ナタリーと父親のトレント、トレントとアティカス、それぞれの関係の描き方も良かったですが、警護対象者とアティカスとの関わりがうまく描けていたと思います。
ただ単に命を守るのではなく、生きるという事の大切さがそこに描かれ、逆にアティカス自身もこの事件によって自分自身にある決着をつける事ができるようになります。
ちょっとしたミステリ的要素も加えられた本作のラストは前2作とは違ったテイストで、これも良かったですね。
ある意味このままシリーズが終わってしまってもいぐらいのラストでは(笑)。
ちなみに個人的な好みで言えば前2作の方が好みかな。
さて、次はシリーズ番外編となる『耽溺者』を買ってこないと!