『シャッター・アイランド』 デニス・ルヘイン | 固ゆで卵で行こう!

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シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫) シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Dennis Lehane 加賀山 卓朗

早川書房 2006-09
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精神を病んだ犯罪者の為の病院施設のある孤島シャッター・アイランドで、女性患者が謎のメッセージを残して密室から消えた。

連邦保安官のテディはその女性患者の捜索の為にシャッター・アイランドに新たなパートナーであるチャックと共に赴くが、実はその島にはテディの妻を殺した男が収容されており・・・。





文庫化された時に購入だけしてあった積読本の山に埋もれてた本書を発掘し、ようやく読みました。

デニス・ルヘインと言えば映画版も素晴らしかった『ミスティック・リバー』や『スコッチに涙を託して』などの“パトリック&アンジー”シリーズが有名で、自分も愛読している。

で、そういった今までの作品のイメージを引きずっていた為に・・・いや、見事に騙されてしまいました(笑)。


孤島でおこった密室からの人間消失・謎のメッセージと暗号・施設内の人々のよそよそしい態度と次々と起こる不可解な出来事。

それらが捜査するテディと読者の心の中を、捜査中に吹き荒れる嵐のようにかきまわします。

それはこれまでの作品同様著者が、心の闇、そして愛を描いていた事を最後には気づかされるのです。


だが、それに至るまでに著者が仕掛けた罠は、初めてルヘインに接した読者やミステリを読みなれてる人には途中でピンとくるようなものかも知れないけれど、なかなかに驚愕のラストへと向けられ仕掛けられています。

うーん、やられた。

自分もこれが初めてのルヘインだったならその仕掛けに気付いたはずだ・・・と、思うのはすっかり騙された者の僻みでしかないでしょうか(笑)。