『水滸伝(3) 輪舞の章』 北方謙三 | 固ゆで卵で行こう!

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著者:北方 謙三
『水滸伝〈3〉輪舞の章』 (集英社文庫)

北方水滸伝の三巻目ではついに宋江が動き出す。

いや、動かざるえない状況になってしまう。

動かなくてはいけなくなる時期を待っていたはずだが、予想だにしなかった事柄から動く事に。

そしてその状況を作り出したのは己自身。

ただ志の事を見ているだけではいけない。

人の心も見ていないと。

だが痛みを抱えれば、痛みを知ればこそ前へ進める事もあるだろう。


宋江とは別の痛みを抱える漢たちがいる。

史進は己の若さと強さの狭間に。

楊志は楊業の血を引いた、ただの軍人ではいられない事に。

そして石秀は致死軍で指揮出来るほどの強さを持ち続けれぬ事に。


だがそれは、宋江を始め、彼等が人間であるという事の他ならない。

だからこそ悩みながらも志を貫こうとする漢たちの物語に熱くなるのだろう。