- 著者:夢枕 獏
- 『新・餓狼伝〈巻ノ1〉秘伝菊式編』 (フタバ・ノベルズ)
スクネ流という伝説の秘伝を巡った駆け引きが武道家達の間で駆け引きが繰り広げられる中、丹波文七は借金を負い東海プロレスを倒産させてしまったプロレスラー、カイザー武藤と東洋プロレス主催の大会で闘う事が決まった。
“餓狼伝”シリーズ14巻は、「新・餓狼伝」となり再スタート。
その“餓狼伝”、なんと三年半ぶりの刊行だが、やはり面白い。
今回のメインは斑牛と呼ばれたプロレスラー伊達潮男とブラジルからきた柔術家マカコとの闘い。
50歳を目の前にした元プロレスラーが、プロレスラーとしての誇りをぶつけるその闘い。
あくまでプロレスであるという事を貫き、魂ごと体をぶつける伊達。
ああ、その姿に魂が震えないでいられようか・・・!
格闘小説としての面白さはやはり群を抜いており、色々風呂敷が広がり、男達の闘いはまだまだ続きそうで、その続きが一日でも早く知りたい。
以前は年に一冊の割合で刊行されていたが、他の連載を抱えるなどで刊行ペースが遅くなったのが残念でならない。
というか、さすがに三年半も間を開けられてしまうと、その前の話や登場人物の事についての記憶が薄れてしまっていて、思わず三巻前から読み返してしまった(笑)。
ちなみに・・・・他にも完結してないシリーズを何本も抱えている著者。
自分も著者の他のシリーズもいくつか読んでいたけど、どれもこれも刊行ペースが遅い上に完結の日が見えないし、“餓狼伝”ほど夢中になって読めなくってきてしまったので挫折してます(汗)。