『長めのいい部屋』 フジモトマサル | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

著者:フジモトマサル
『長めのいい部屋』 (中公文庫)

シロクマやペンギン、猫や人間やライオンが暮らす街。

「長めのいい部屋」から垣間見える、それぞれが織り成すほのぼのとした日常。





フジモトマサルが描く優しい世界。

ほのぼのとしていて、思わず「ふふっ」て笑ってしまう、それでいて時にちょっと切なさを感じさせたりもする短いストーリーの数々には、何故だか妙にハマりこむものが。


個人的にはペンギン好きのしろくまさんが、本物のペンギンさんと仲良くなれる「ようこそ」というお話が一番好き。
他にも家具屋さんで可愛いソファを見初めた猫さんと人間の女性の出会いを描いた「こんな出会いもある」が好き。


擬人化された動物達の絵柄はどれもすごく可愛い・・・って感じではないけど、妙に愛らしく見える。

夜寝る前に、ぺらぺらとページを捲ってみると安眠できる・・・かも(笑)。