- 著者:マイクル・ベイデン&リンダ・ケニー 訳:藤田 佳澄
- 『永遠の沈黙』 (ハヤカワ文庫)
ショッピングモール建設予定地から発掘された無数の白骨死体。
恩師のピートより助けを求められたジェイクは、ピートと共に検死を行うと、それらの死体からは殺人の後が伺えた。
モールの建設を中断して詳しく調べるべきだと主張するも妨害活動にあったジェイクは、敏腕弁護士であるマニーに協力を求め、二人で調査に乗り出すのだが・・・。
キャラクターは面白い。
マニーはブランドものを身に纏い、弱者のために戦う弁護士。
ジェイクは見た目は冴えないけど、検死官としての腕は超一流。
その二人が互いを認め合い、真実を明かしていこうとする様子はなかなか楽しく、特にジェイクが検死するシーンやその説明などは、検死について知識のないものでも分かりやすく説明されていて読みやすい。
ただ、正直に言って色んな意味であと一歩といったところか。
サスペンス部分での盛り上がり方はいまいちで、もう少し緊張感や臨場感が欲しいところ。
ロマンス部分でも、検視官のジェイクと美人弁護士であるマニーが、互いに惹かれあう様子ももう少し余裕を持って描いて欲しかった。
主人公二人についてはキャラクターとしては面白いだけに、マニーがブランドという鎧に身を包み悪に立ち向かうという様子や、ジェイクがバツイチになった理由など、もう少し突っ込んだ描写があれば、より二人に感情移入しやすかったと思うのだが・・・。
とにかく読みやすいサスペンス小説なのは間違いないので、何か気軽に読んでみたいと思うような時には最適かも。
あまり帯のコピーなどの宣伝文に踊らされないように気を付けたい(というか、気を付ければよかった(笑))。