- 著者:梶尾 真治
- 『美亜へ贈る真珠―梶尾真治短篇傑作選 ロマンチック篇』 (ハヤカワ文庫)
表題作の「美亜へ贈る真珠」を始めとする7つの短編集。
そのどれもが“時間”と“愛”を描いた、切なくも愛おしいラブストーリー・・・。
『黄泉がえり』や現在公開中の『この胸いっぱいの愛を』(原作『クロノス・ジョウンターの伝説』)の原作者で知られる梶尾真治のデビュー作「美亜へ贈る真珠」を含む、初期のSF短編集で、“時間”を越えて“愛”を描いたSFラブストーリーは、どれも切ない物語。
その中でも特に美しいのが表題作である「美亜へ贈る真珠」。
ラストで描かれる“真珠”の本当の正体・・・自分は最初は「何故、真珠が?」と分からなかったのですが、一瞬後それが何なのかが分かった時、胸に大きな衝撃のようなものを感じ、そして胸を締め付けられるような切ない思いにとらわれました。
-切なくも美しいSFがそこにはあります-
時間をテーマにしたオーソドックスなSFですが、“愛”という人にとって普遍のテーマを実にうまくスパイスした作品集。
秋の夜長にお勧めの一冊です。