タイトル: 「ボーン・スプレマシー」
遅ればせながら映画「ボーン・スプレマシー」
前作の「ボーン・アイデンティティ」もなかなか面白かったですが、原作の『暗殺者』(新潮文庫)が偉大すぎる為、どうしても見劣りしてしまってました。
しかし続編となる「ボーン・スプレマシー」は、原作とは全く別のものとして映像化されたため、原作の呪縛から解き放たれ、期待してた以上に面白いサスペンス&アクションが楽しめました。
前作に比べると、体を張ったアクションシーンが減り、そのぶんカーアクションが、前作以上の出来を見せてくれ、ここ最近では一番のカーアクションと言っても過言ではないでしょう。
そしてラストで明らかにされる“ある事”。
これは原作ファンにとって思わずニヤリとさせてくれるもので、更なる続編への伏線となってるのではないかと楽しみにさせてくれました。
オフィシャル・サイトhttp://www.bourne-s.jp/
著者: ロバート・ラドラム
タイトル: 『殺戮のオデッセイ』
さて、原作の『殺戮のオデッセイ(上・中・下)』(角川文庫)ですが、先ほども述べたように、前作『暗殺者』が偉大すぎる為に、どうしてもそれに比べると、やはり見劣りするものが。
“断片的にしか思い出せない記憶に苦しみながらもジェイソンは妻のマリーと平穏な暮らしをおくっていた。
その彼の元に新たな陰謀が。
妻のマリーが誘拐され、それを取り戻すために、アジアに現れた偽の伝説の暗殺者“ジェイソン・ボーン”を捕らえる為に再び本物の“ジェイソン・ボーン”としてハンターとなる”
といった内容で、映画とは全く異なる内容。
これでもかと連続して起こる危機や、深まる謎が読者を飽きさせずに読ませてくるのは、さすがラドラムといったところ。
シリーズ完結編となる『最後の暗殺者(上・中・下)』(角川文庫)も、また映画化された時にでも再読したいと思っています。