中部大0-1中部学院大
立ち上がりこそ捉えられたものの両先発が2回以降は気迫の籠ったピッチングを見せ、
神宮を賭けた大一番らしい締まった好ゲームになりました。
中部学院大の1点リードで迎えた中部大9回裏の攻撃が
白石→どん詰まりのセカンドゴロに打ち取られるも炎のヘッドスライディングで内野安打に
小松→送りバント成功、一死二塁に
村瀬→唯一のマルチヒットを記録していたため歩かされ一死二塁一塁に
神鳥→レフトフライで二死二塁一塁に
代打中村→3、4球カットして四球を選び二死満塁に
と言った感じの手に汗握る流れでして、
絶好の場面で曲者・山村に回った訳ですが、
ここで二塁ランナーが広くリードを取っていたのを中部学院大の捕手・井上に目ざとく見つけられ
好送球で刺されてタッチアウト、即ゲームセットとなってしまいました。
これは井上選手の視野の広さと送球の正確さを褒めるべきですね。
暴投になってたら逆転サヨナラ負けになっていたかもしれないリスクを伴うプレーでしたからね。
この攻防の中でのハイライトシーンは
東谷の鬼のような制球力と代打・中村の変態バットコントロールによる「たてほこ」対決。
中村選手が際どいコースの球を見送ったりファールでカットをするたびに観衆がどよめき、
球場全体が独特の緊張感に包まれていました。
一塁側スタンドに東谷投手の親族の方がいらっしゃったのですけれども、、
9回裏の展開があまりにも心臓に悪かった為、途中から直視できなくなっておられました。
そういった感じで選手一人一人が様々な思いを背負ってプレーしているのですよね。
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春の大学野球選手権で一躍有名になった中部学院大の東谷優投手(4年生 花咲徳栄卒)
切れ味と威力を兼ね備えたツーシーム、ストレート、スライダーを
精密機械のように制御する本格派で東海圏最高峰級の投手と言っても過言では無いと思います。
愛工大名電の東克樹君が右利きになってスケールアップした感じですかね。
あからさまなボール球がほとんど無くここ一番のコントロールは超人的でした。
来年のドラフト候補と言われている野間峻祥選手(3年 村野工業卒)
スイングスピードの速さが一級品で決勝点となったタイムリーヒットを放つ活躍を見せた。
上西主起選手(4年生 県立和歌山商業卒)
大学日本代表候補にも選出された強肩スラッガー。
杉島隆文選手(4年生 市立岐阜商業卒)
市立岐阜商時代は四番打者で甲子園への出場経験有。
杉島選手その②
井上大輔捕手(3年生 関西中央卒)
九回裏二死満塁という絶体絶命の場面で、
広くリードを取っていた二塁ランナーを正確な送球で刺す大ファインプレーを見せました。
勝利の殊勲者となりチームメイトに称えられる井上捕手
勝利の殊勲者となりチームメイトに称えられる井上捕手その②
東谷投手@試合後
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大一番で先発投手に抜擢された鈴木大樹投手(1年生 大同大大同卒)
8回まで強打の中部学院大打線を1点に抑える好投。
アウトコースの出し入れと効果的なインコース攻めで粘りの投球を見せました。
今後、球威と切れが増したら愛知を代表する投手になるかもしれませんね。
中村理人選手(4年生 富山第一卒)
大学野球最後の打席で中部学院大を追いつめる驚異の粘りを見せました。
伊藤豪啓選手(1年生 土岐商卒)
ネット裏のスカウト陣からも「速い!」と感嘆の声が上がるほどのスピードスター。
9回裏に魂のヘッドスライディングで猛反撃の口火を切った白石達之介選手(2年生 岐阜工業卒)
大学ラスト登板となったエースの木村洸介投手(4年生 佐土原卒)
試合後に中部大一同で記念撮影していました。
今秋の神宮行きが断たれたのは残念でしたが下級生に逸材が揃っているので来シーズン以降が楽しみです。
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