石灰水を作った | ラスカルのブログ

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日々の実践記録でした。2016年3月で理科授業記録は終了しました。

 先日、同僚に「石灰水が二酸化炭素に反応しない」と言われた。さっそく、それを試験管に取り、ストローで呼気を吹き込んだが白く濁らない。BTB液を入れると緑色になった。さらにフェノールフタレイン液を入れる無色のままである。
 
 多くの中学校では本校のように活栓付き大型ポリビンに水酸化カルシウム水溶液を作り置きし、必要に応じて使っていると思う。今回、石灰水が正常に反応しないのはポリビンの中に入っている液体がもはや水酸化カルシウム水溶液ではないからだろう。長い間使っていると水酸化カルシウムが水に溶け込んでいる炭酸イオンなどと反応して炭酸カルシウムになったと推定される。
 
 
↓ポリビンから除去した白い粉末。おそらく炭酸カルシウムだろう。
 

 

 
↓中身を捨て、洗浄し、新しく調整した水酸化カルシウム水溶液(石灰水)が入っている大型ポリビン。
 

 

 
↓作成した日付を添付

 

 
※6年前、同僚が赴任したときはすでに大ポリビン石灰水が置かれてあったそうだ。代々、理科教師に受け継がれてきた石灰水である。
 
 理科実験で石灰水を使用し、ポリビン内の液体量が減ると、水道の水を足すことがある。その際、水だけを追加し続けるとやがて今回のようなことが起こる。
 焼き鳥屋の「秘伝のタレ」は少なくなってくると、水以外に醤油とか色々なものを継ぎ足していく。石灰水は一度作ると何年も使うが、少なくなったら、水と水酸化カルシウム両方を継ぎ足していく必要があることを痛感した。