置換法、その他の気体、気体のまとめ | ラスカルのブログ

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日々の実践記録でした。2016年3月で理科授業記録は終了しました。

 3回実験が続いたが、今回は実験なしで、「その他の気体」と気体のまとめである。
気体は「水素」「酸素」「二酸化炭素」「アンモニア」について表にまとめこれを暗記する。

 


↓3つの各置換法の説明。生徒は図を含めてノートに記録する。

↓その他の気体。これらは有毒であるので紹介のみにする。なお、硫化水素と二酸化硫黄については2年次で発生させる。

①一酸化炭素については、室内で発生する可能性のある有毒ガスであることを認識してもらう。気密性の高い現代住宅で換気が不十分な状態で、ガス器具を使用するとこれが発生し、死亡する事例がある。

②硫化水素は自然界で発生する。火山ガスや温泉場で卵が腐った臭いがする気体がこれだ。三宅島が噴火したとき、授業中、窓から硫化水素の臭い入ってきたことがある。雄山の火山ガスが海を渡ってはるばる届いたのだ。
 また、このガスによる死亡事故も起きている。山菜採りの人がガス発生地域に迷い込み死亡することもある。

 さらにこんな悲惨な事故があった。


温泉ニュースブログより   http://onsen.xii.jp/article/434536.html
2005年12月29日
  秋田県湯沢市にある泥湯温泉・奥山旅館の駐車場付近で2005年12月29日夕方、東京から訪れていた家族4人が倒れているのが見つかった。4人は意識不明の状態で病院に搬送されたが、病院で3人の死亡が確認された。温泉の硫化水素ガス中毒ではないかとみられている。残る1人も重体。

 各種報道によると、4人は夫婦とその子どもの男児2人で、死亡したのは母親と男児2人。死亡した3人は午後3時ごろから遊びに出かけたが、夕方になっても帰ってこないので父親と従業員らが捜索。駐車場脇のくぼ地で倒れている3人を見つけた。父親は子ども1人を救出したところで倒れたという。父親は心肺停止状態から蘇生したものの、依然として意識不明の重体。

 

 この翌日、父親も亡くなったそうだ。
 硫化水素は空気より重く、窪地にたまりやすい。特に風のない天候では撹拌されないので危険なのだ。3人が倒れていた付近に円盤状のおもちゃが落ちていたそうだ。恐らくそのおもちゃを拾いに行き窪地に行ったのではないかと見られている。楽しいはずの家族旅行がこのような悲惨なことになってはいけない。観光などで、火山、温泉地域に行ったら、腐卵臭と無風状態では充分注意し、窪地に行かないよう生徒に教えた。


③二酸化硫黄は硫黄が燃焼すると発生するガスでこれも有毒である。よく「硫黄臭い」というが、単体の硫黄はあまり臭わない。したがって、花火をやったときのあの臭いは「二酸化硫黄臭い」というのが正確だ。

④塩化水素は水に溶かして塩酸として販売している。これも有毒だ。塩酸は胃液に含まれている。2年生になったら消化と吸収で詳しく勉強するが、おう吐をしたとき酸っぱい味がするのは胃液の塩酸の味である。

↓気体の性質をそれぞれ表にまとめた。



 
 

↓気体をまとめた表。これを暗記し、テストを実施する。


 次は、積み上げプリントで復習をし、状態変化に入る。