ヒャッハー!である。
砂だらけの世界、爆走する禍々しい改造車、トゲトゲのマスクを被った筋肉隆々の男たち、ボロボロの革ジャン。
いわずもがな、『マッドマックス』は核で荒廃した世紀末世界のスタンダードを創った映画である。『北斗の拳』を知るものなら首肯するであろう。
そして、マッドマックスは、27年経ってもマッドマックスだった。感激である。
今作の大好きポイントを、紹介する。
○悪役たちの姿とその名前
特に人食い男爵 (The People Eater)、武器将軍 (The Bullet Farmer)なんて、ニヤニヤしてしまう。
○搾乳される女たち
人権無視w
○ドーフ・ウォーリアー (The Doof Warrior)
火を吹くギターの迫力たるや。背後に控える太鼓連も、戦いに華を添える。普段は、練習しているのだろうか。想像するとかわいい。
○ポールキャッツ
シルク・デュ・ソレイユで有名なこの技、まさか攻撃に使うとは。そのセンスに脱帽。優雅で邪悪。かっこいい。これからのスタンダードになる予感がプンプンする。
○ナミビア砂漠
この、荒々しい映像を引き立てる美しい砂漠。ナミビア砂漠なくしては、この映画は完成しなかったろう。砂と岩しかない退廃した世界。死と美。いつまでも見とれてしまう風景だ。
一部、撮影が希少な生態系に影響を与えたとの報道もあるが、間違いであることを祈る。
ホラーやカルト作品の鑑賞が多い私。ひさしぶりに、万人におすすめできる映画である。
興味を持った方、ぜひ、第一作から観ていただきたい。