【4】
「おい!どうだ!?」
返事がない。まさか…。
何分の時が経ったのだろう。しびれを切らした俺はふたたびキョウヘイに叫んだ。
「どうなったかって聞いてんだよ!」
「あっ!」
「ど、どうした!?」
「…たぶん…たぶんだいじょうぶじゃ」
「なんで?」
「コーヒーbotが別のつぶやきを拾ったんじゃ。お前のこぼしたコーヒーは拾われなかったんじゃ」
ほっと息をつく。よかった。普通に捨てればこの件は終わる。原因は何かわからないが、とにかく片付いたらコーヒーbotとやらのフォローを外そう。キョウヘイのアカウントも捨てよう。そうすれば平気だろう。あとは片付けてる最中に猫が出現しないことを祈るのみだ。
「さあ、片付けようぜ」
「おう」
キョウヘイが明るい声でこたえ、ベッドの上に立ち上がる。
「おい、気をつけろよ。ベッドから転げ落ちたりするなよ」
「わかとるって」
キョウヘイがもう一度ベッドに腰を下ろし、そうっと足を下ろそうとしたその時。カップがカタカタと鳴り、互いに触れるカチンカチンという音がした。
(続く)