何とか、走り出した私。
右側通行にも、左ハンドルにもなれてないので…
っぃっぃ、車線の真ん中に行きたくなる。。。
てか、私は元々運転が下手だった。
ぃゃ…むしろ、その当時で3年ほど運転してなかったww
その上、方向音痴。でも…マウイ島、島ってくらいだから
海辺をず~っと走ってたら、一周できるだろうくらいに思ってた。
久しぶりの運転と、なれない状況で…
いつ街を脱出したのか、覚えてないww
どれくらい走ったのか…だんだん家も少なくなり
いつの間にか、自然がいっぱいの道を走ってた。
街を出る前に、何か食べておけば良かった。。。
ちょっとお腹が空いてきたけど、一周し終わったら何か食べよぅ
何がいいかなぁ…アメリカンなステーキもいいなぁ。
シーフードパスタも食べたいなぁ。
私は、アレコレ食べたいものを考えながら走った
で、気が付くと…海が見えない道を走ってた。。。
難しい交差点があったワケじゃないのに、
何処かで道を間違えたのかな…(・_・?)
チラっと窓の外を見ると…
よく分からない動物の姿
なんか…いっぱいいるww
サファリパークみたい
暫く、車を停めて見てたんだけど…目の悪い私には、犬に見えたww
でも、その正体は…少し先で明らかになった
牛だったww
てか、野生の牛なの?
柵みたいなものもなく…
嫌な予感がした。。。
右側の窓の外ばかり、気にしてて…
チラっと、左側の窓の外に目をやったら直ぐ傍に牛が来てビックリしたww
ヤベっ
目が合った感じするww
なんかね…
車を動かしたら、牛も動きそうで車を発進できなくなった
暫く、牛と見つめ合ってた
てか…私の頭の中では、ジェラシックパークのシーンが浮かんでた
車のボンネットに乗られて、フロントガラスをガンガン叩かれるシーン。。。
私は、無表情のまま…静かに、車の窓を閉めたww
因みに私ね…北海道生まれなんで…牛ゎ見慣れてる方だと思う。
私の知ってる牛は、白と黒で平和そうな顔をしてた。
でも、ここの牛は…。。。
強そうだったww
いつまでも、無言で見つめ合う牛と私。。。
勇気を出して、話しかけてみる事にしたww
『し…写真、撮ってもいいですか?』
これが、その時の一枚ww
写真を、撮った途端にボンネットに乗ってくるかな?と思って
直ぐに、姿勢を低く構えてみたけど…襲ってこない。
な…なんだ…いい牛さんなんじゃん
牛を、見た目で判断して申し訳なく思った。
ずっと何時間も、独りでドライブしてたせいか…
牛さんを、友達にすら感じてきた。
私と、一緒に行きたいの?
そのまま車を投げ捨て、牛の背中に乗って帰ってもイイかなくらいに思ったww
笑顔で牛さんを見てると…牛さんは、やっと動きだし荒野へと消えてった。
牛さんが、突然引き返してこないかジーっと見つめたあと
私も、車を静かに発進させた。
心の中で…
アメリカンなステーキは、食べませんって思ったww
その後、ドンドン道が険しくなっていき…
私の心も、ドンドン険しくなっていった。
大丈夫かな、この道。。。
因みに私は、地図を持っていなかった。もちろんナビもついてない。
道幅が狭く…私のテクでは、Uターンもできない。。。
仕方なく、前へ前へと進んだ。
運転にも疲れてきて…なによりお腹が空いてた。。。
出発してから、何時間経ったんだろ…。
この辺から、写真を撮る元気がなくなってきた。
で…私には、ずっと気になってる事がった。
時折見かける標識。いつも同じ標識で、英語で書かれてるし…
車のスピードも加わり、読めない。。。
次に表紙を見つけたとき…私は、ちゃんと車を停めて読んでみた。
標識にゎ、dangerous zoneと書かれていた。
し…知らない方が良かったww
標識を、いくつ見たか忘れたけど…その辺いったいがdangerous zoneみたい
か…帰れるのか?っと思い始めたとき…
小さな民家を見つけた。
私は、徐行運転をし…道を訊こうかと迷った。
民家の入口に、椅子に座ってる人を見つけた。
今思うと…男の人が、タバコ吸ってただけなんだけど…
dangerous zoneの標識が、頭をよぎる。。。
その時の私は、話しかけた途端に射殺されると思ったのww
私は、全力でアクセル踏み込むと走り過ぎた。。。
暫く走ると、これまた小さな教会を見つけたんだけど…
道を訊きに行ったきり、消息不明になりそーでやめたww
どれくらい走ったのか覚えてないけど…日が落ちてきた。
街に戻ったら、オシャレなレストランで食べよう。
街に戻ったら、美味しいものを食べよう。
そんな事ばかり考えて運転してた。
そうして…やっと家が増えてきて、景色が普通になった。
街並みが見えたとき、数年ぶりに故郷に帰ったみたいに目がウルウルした。
さぁ~何か食べよう。せっかくマウイまで来たんだから、何を食べよう…
私は、ある看板が目に入り…そこで食べる事にした。
因みに、そのお店…マックだったww
このとき、何でマックにしたのか…自分でもよく分からない。
きっと、1人で心細かったから知ってるお店に入りたかったのかもしれない。
注文するとき、ふと強い牛さんの顔を思い出し…
私は、フィッシュバーガーとコーラを注文した