WOWOWでドラマ化されたらしい。
偶然、美容室のマスターが貸してくれたので
さっそく!
「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾著
内容(「BOOK」データベースより)
往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に
驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘では
なかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、
彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才
能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。
彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする
緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる―。
出だしは好調!才能は遺伝するを科学的に立証し、
かつ特殊能力を持つ遺伝子を特定しようという試み。
可能っぽいから面白いね。
ただし、父親は風美が自分の子ではないことを知って
おり、しかも亡くなった妻が誘拐してきた子かもしれない
・・・なんてオソロシイ。
興味津々で読み進んだが、風呂敷を広げるだけ広げて
最後に全部がつながって大団円かと思いきや、今回
ばかりは???であった。
まず、風美の母が何をしてどうして自殺したのかが、
一向に腑に落ちない。
並行して出てくる伸吾君の話、どんなふうにかかわって
くるのかワクワクしていたが、まったく最後まで絡みがなく、
話が膨らまないまま終わってしまう。
上条文也の真意がいまひとつつかめないまま、推測
だけで、犯人の手紙ひとつで解決扱いになってしまう。
どうしちゃったの?
同じスキーの話なら、白銀ジャックの方が全然面白かった。
らしくないなぁ・・・何か事情でもあったのかしらん?
そちらの方にミステリィを感じてしまう(笑)
編集者に恵まれなかったのか?(笑)