陰陽師か?(笑) | 三龍建築士

三龍建築士

BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

梨木香歩さん、気になってたけどなぜか今まで


縁がなく・・





読む本がなくなっていた時に、ブックオフで


見つけた本。装丁がとっても気に入った。





「家守綺譚」 梨木香歩著









もっと、洋風な感じの話を書く人かと思っていた(笑)


「西の魔女が死んだ」のうわさからかな?





これは、どっちかというと時代設定も百年ほど前。


ムカシの日本(だかどこだか怪しいけど)の


不思議な話。


ファンタジーっちゃ、ファンタジーだけど雰囲気は


夢枕獏の陰陽師シリーズに似てる。





あれも手入れをしない野趣あふれるお庭や月が


重要な設定だ。





家守綺譚は、死んだ友人の実家に住むことになった


主人公の、庭の木や植物などとの不思議な日常を


描く。





掛け軸からボートに乗って現れる死んだはずの


友人高堂。


隣人のハナさんや近所の和尚もどこか現実のもの


ではない様子。




サルスベリに惚れられ、狸に化かされイヌの


ゴローに助けられる綿貫。




それでいてさりげなく、高堂を浅井姫にひっかけて


からかってみたり。清明と博雅みたい。





読んでいると、なんだか綺麗な空気を吸っている


ような気持になる。


化かしてくる狸も植物も、そんなに悪いわけではない。


ちょっと主人公綿貫をからかって、困らせるだけだ。





そのうち高堂が、なぜあちらの世界に行った


のか、ジブンはどちらに進んだらいいかが


霧の向こうに見えてくるようになってゆく綿貫。





ん?ワタヌキ? これってホリック?(笑)


こちらも男子二人、似てるかもぷぷ

















庭で遭難しそうになるなんて・・(笑)