「数学的にありえない」が大ヒット。
第2作も楽しみにしていたので。
でも、どうよ?この題名。
1作目は興味をひかれるし、成功だと思うけど。
2匹目のどじょうとしても、どうかねぇ?
「EMPATH[Y]」で良かったんじゃないかしら。
ー共感ーとかー感情移入ーとか入れて。
ま、それはいいとして。
今度の超人は、海月が水を吸ったり吐いたり
するみたいに、自分の感情と他人の感情を
取り込んだり、投射して操ったりできる人たちの話。
以前、鬱の人といっしょにいた時、ジブンもその
気分に押され、影響を受けそうになってとっても
怖かった。
きっと、ワタシにもその素地があるから、受けやすい
のかもしれないけど。
こういうものが実際にエネルギーとして確信的に
使えるとしたら、本当に恐ろしい。
そして、使える人なら他人からの影響もかなり
受けやすくなるというのも納得できる。
面白いところに目をつけたな~と思う。
物語は、3段階ぐらいの時間を行き来するので
登場人物は同じでも名前が違ったり、ミスリード
あり、最後まで騙されたり、驚かされたりで退屈
しない。
伏線部分をうっかり見逃したため、人物を間違えて
認識してしまい、おかげで思いがけずうれしい
うっちゃりを食らっちゃった(笑)
ただ、肝心の主人公・イライジャの能力と特性について
描写が不十分なため、彼の弱点ばかりが強調されて
最後の活躍場面が、不合理に感じてしまう。
そのため感情の投射部分が同じような表現の
繰り返しになってしまい冗長。不満足。
もっと、「梨汁、ブシュー!」
みたいな、得意技の発動で解決できたら、メリハリが
あってよかったと思う。
・・・それでも、一気読みだったけどね~ぇ
この力を世界を動かすために利用するとしたら?
最終的には人類をどういう方向に向かわせたいのか
分からずに終わる。それとも、続編はあるのか?
舞台はニューヨークのニューイヤーズイブ!
たくさんのヒトに囲まれて、みんなの感情がアタマに流れてきたら・・・