ドラマと平行して読んでいたが、どんどん図書館の
本の順番が回ってきてしまって、ずっと積読本に・・・
「刑事のまなざし」 薬丸 岳著
ブックオフで100円均一まとめ買いした時の一冊
だったんだけど、なんとコレ
サイン本なんだよね。・・・嘘じゃないって!
少なくとも、らーらが書いたんじゃないよ。落款だって
丁寧に押してあるし。
ドラマの方は、椎名桔平が主人公・夏目を演じ、
一見してどんなヒトだか計り知れない感じが良く
出ていると思う。
原作はハードボイルドな刑事ものとはやっぱり
ちょっと違って、人情ものっぽい?
はぐれ刑事ほどにはそっちに傾いてるわけじゃなく、
けっこう一筋縄でいかない意地悪な展開も用意されて
いる。
法務技官といって少年院入っている少年たちを、更生
させる意味で相談に乗ったり、話を聞いたりする?
仕事をしていた夏目。
ある日少年と思しき者に自分の娘が襲われる。
娘は以来数年間、植物状態になってしまい、これを
きっかけに夏目は刑事になり、遅い新人として
警察署に配属される。
夏目の事件を担当した長峰は、夏目がまだ捕まらぬ
犯人に復讐を考えているのでは?と疑い監視する。
話は、犯人や同僚、事件関係者の側からの視点から
見た夏目像で語られるため、その内面まではわからない。
あくまで真面目に任務を遂行する夏目は時に
非情に映る。
だが、外見ではわからない苦悩が夏目にはあった。
それがしっかり表現されるのは本当に最後にならないと
わからない。
それぞれに事件の最後には必ずみんな夏目の
思いやりや犯罪を憎む思いに気づき、納得していく形に
なってはいるが。
題名と同じで作品も少し甘くて、優しすぎる感はあるが
刑事ものをこんな視点で扱うものがあってもいいのでは
と、現在「歌舞伎町セブン」なんか読みながら
思うのダッタ。(こっちもいいぞぉ、前半からワクワクする)
それはそれとして、TVのキッペイちゃんのまなざしは
ステキ(笑)視聴率はどうか知らんけど、表情を
あまり変えないところと、娘の病室で見せる親バカな
顔と本心がどこにあるのかわからない感じが
ちょっとブキミでいいと思う。