「モンスター」 百田尚樹著
自分は別に連休じゃないですが、本も読んでます。だはは
あらすじや映画の予告なんて見ると、とってもドロドロしたハナシに
聞こえるけど、いたって純粋に幸福を追求した女性の話だと思う。
たいして肥ってないくせに私はデブとか、眼が細いとか、顔がでかい
とか言うヒトいるよね。
ほんとに肥ってたり、「ばけもん」さんみたいに醜く生まれてしまった
人からみたら、なんてウザい!
らーらはほとんどの人生、デブで暮らしてきたので(爆)、田淵の気持ちが
結構わかる。
美容整形なんて彼女にとっては眼からウロコ。
ちょっとでも綺麗になったの喜びが伝わってくる初めての整形。
次々に手術を受け、絶世の美女へと変身してゆく様には喝采である。
親からもらった身体を・・云々なんて、軽はずみにいえたもんじゃない。
彼女は誰にも迷惑をかけてないし、自力で到達したのだ。
ほっといてチョウダイ!って感じ。
手に入れたものは大きい。仕事も選べるし、周囲のヒトが
あからさまに親切になる。当然モテキも訪れる。
ざまあみろって、胸のすくような展開。復讐も思いのまま。
しかし、失うものも小さくない。
繰り返す手術で、彼女は命を削ってしまった。
残った命を、彼女が賭けたものは・・・。
結果、シアワセな人生だったといえるのではないかと思う。
昔のままの彼女だったら、長生きして何の生きがいがあっただろう。
とどのつまり、人間は自分の生きがいを探して歩く生き物。
少しでも楽しいとかシアワセだと思える人生を。
その為には、自分なりの貪欲さで追求する事が必要なのだ。
昔の自分が泣いたりなんてしない。
今の自分がある限り、それはただの感傷にすぎないのだ。
・・・と思う。