レンタルDVDになんとなく触手が伸びず、ドラマも見終わり
もてあましていたら、BSで面白そうな映画が。
「トイレット」 荻上直子監督
「かもめ食堂」や「めがね」を作った監督だ。
経歴とかすごいけど、ココでは省く。
ロボットオタクで企業で研究員をしている次男坊レイ。
天才的ピアニストなのに、コンクールで失敗し引きこもりになった
長男モーリー。大学生の末っ子リサ。
ある日ママが死んで、家族の存亡がレイに託される。
一番困るのがママが死の直前に日本から連れてきた、ホントか
どうか分からないけどグランマの「ばーちゃん」(名前はないんだ)。
言葉が分からない彼女に兄弟達は振り回される・・・と思いきや・・
って話。なんだかちぐはぐな4人家族。次第にそれぞれがお互いを
理解しようと歩み寄り始める。
足踏みミシンの使い方を教えるばーちゃん。
もたいさんすごいねぇ~。セリフないんだよ?ほとんど。
うすーい表情としぐさだけで、孤独なばーちゃんを演じてる。
餃子の皮も手作りだ。
フードコーディネーターは飯島奈美。深夜食堂もかもめ食堂も
このヒト。どーりでおいしそうなワケ。
一人一人の描き方がとっても丁寧。
何でレイがロボットに固執するのか、モーリーがスカートをはくわけ、
ばーちゃんはなぜトイレから出るとため息をつくのか・・
ソコにはちゃんと理由がある。言葉の説明が少ない中で
じんわりと立ち昇ってくるあたたかなココロ
言葉を発しないばーちゃんはちゃんと教えていた。
そして最後に、ばーちゃんから送られるエール
3人の心に深くしみこんだに違いない。
少しも劇的なところがないのに、気がつくと泣いちゃったりしてる。
エンディングは、大笑い!思わず一緒にあっと叫んじゃった。
見るべし