SF界の京極? (´m`)クスクス | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

なんだかむちゃくちゃ時間がかかったけど、なんとか読了苦笑

「Self-Reference ENGINE」 円城塔著


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伊藤計劃「屍者の帝国」を書き継いでいるので、

他の作品も・・と思って、 「道化師の蝶」から2作目。


やっぱり、よく分からん(笑)。重要

分からないまま裸の王様になっちゃっても仕方ないからぶっちゃけ。ねこ


この本は、大きくNearsideFarsideに分かれ、それぞれに

10個ずつのエピソードが書かれている。

始め、短篇集かと思って読んでいたら、これは全体で見て

一つの物語を時間・場所・登場人物などがほとんどバラバラに

並べてあるらしいと言うことが分かった。


でも、一つ一つは分からないなりに、奇妙な味わいのハナシになっている。

自分なりの解釈で言えば(間違ってるのは覚悟の上で)、

巨大知生体と呼ばれるたぶんコンピューターが人間を凌駕する

存在になり、そいつらに人間は完全に支配されており、さらにその

状態に甘んじている世界。

しかしある日、さらに次元が上の超超巨大知生体(巨大知生体に

とっても理解不能な存在・神か?)が現れてラミエル、この世界を

通過すると言う恐るべき?出来事(Event)が起こり、ゆるやかな

崩壊が始まる。

(エヴァのセカンドインパクトみたいなもんかね?)エヴァンチョウ



その為、世界を構築する時間性はくずれ、そんで物語もバラバラに

なってると言うわけ。(だと思う)


だけど、結構単体でも面白い。わりと星新一みたい。いやいや・・

一つの事を考察するように、くりかえし畳み掛けるようにとしつこく

書いている様は、まるで京極サン(笑)。

あえてSF界の京極夏彦とお呼びしようかしらん


リタとジェイの物語も、BOX(コレは箱の方ね)にGround256・・

床下からたくさんのフロイトが出てくる話、よく考えたらどれも

面白い。


Travelingなんてフライトシュミレーターで空中戦してるみたいな話

だけど実は本当の戦闘。でも失敗すると過去時間に戻して散花マーク2

やり直しちゃったり、別時間の自機を打ち落としちゃったり反則も

いいところ。さすがコンピューター(笑) 


さらに大江戸捕物帖まで出てきちゃって「てやんでぇ、べらぼうめ」

これは5×5ってまんねんふみおくらい意味不明。


一番良かったのは、「Echo」原始人(男)

ココの海岸はまるで、自由の女神がどこかに半分埋まっていそう

ではないか・・



で、どんな風に並べるかはあなた次第らしいけど、そんなことしなくても

けっこう面白かった。

結論「ハイっ」の手。読み返すほどではないけど、しばらくたったらまた読みたく

なりそうな気がするお話。ざ~ます


しっかし、「屍者の帝国」はつらすぎる(爆)きゃはっ

やっぱし、イタコを頼んで計劃氏に書いてもらうべきなのでは不安


フシギな事など、何もないのだよ~ワトソン君コレ重要
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