コイツはちょっと大変・・。
何しろ、夏休みの宿題だったんだから(笑) 4/9冊目。
「1Q84」 村上春樹著 BOOK1~3
くりかえし出てくるいつもの幼なじみとの突然の別れと、再会を望む2人。
男の子はいつも中心にいてオタオタしているが、周りはぐるぐる回りだして・・
でも今回は珍しくたくましいヒロインの大活躍。がんばって何とかしようとして
いるのが、女の子の方だったのが新鮮。
先日読んだ
『女の子を殺さないために
解読「濃縮還元100パーセントの恋愛小説」』
を思い出して、庄司薫との共通点を気にしながら読むと、あるある!
全共闘・幼なじみ・周りに翻弄される男子・新宿の雑踏(少しだけ)!
そして・・月。(2つ浮かんでるのと、アポロ落ちろ落ちろ教団では
ダイブ違うけど)
テイストが似てると思ったら、なるほど、意識して書いてたんだね。
物語はジュンコ・シマダのスーツで、首都高の鉄柵を青豆が
乗り越える所から始まる。かっこいいねぇ
ここから、幼なじみの天吾君をめがけて走り出したといってもいい。
彼女は、特殊な環境から自立し、自分で自分を育て上げた優秀な
スポーツインストラクターで・・・殺し屋
一方、天吾君も神童と呼ばれながら、似たような過酷な境遇から
今の生活を自力で手に入れた小説化志望の青年。
二人は小学生の時出会い、一瞬だけ心を通わせ突然離れ離れになるが
互いに相手を心に残したまま20年がすぎている。
二つの人生は、1Q84世界で交錯する。そこでは2つの月が浮かんでいる。
パラレルなのかクロスなのか。交わる事のなかった二人がニアミスを
繰り返しながら徐々に近くなり、お互い求め合っている事を確信する。
でもさあ、ワタシは青豆をバックアップするタマルが好き。
タマルは、殺しを依頼する大金持ちの老婦人のボディガード。
青豆は、タマルみたいな男と戦友みたいに戦い続けるのが
合ってると思うけどな。
結局はロマンを求めるって言う事かな。まぁ、タマルはゲイだし(笑)
キャスティング高橋克美なんだけど・・ドンキホーテのガンドンズドン。
宗教団体や学生運動の残党なんかが大きく関わる物語だが
本質はファンタジィでラブロマンス。
今までの作品の中では一番分かりやすい。
1冊目一週間、2・3冊目2日。スタート遅めでも乗ってしまえば
ワタシにしては超特急で止まらなかった。
この世界を変えることはできるのか。2人はブジに会えるのか・・
最後の最後は・・反転している○○(衝撃!)
それにしても、青豆がまっしぐらに向かっていくのが、
天吾君→てんご君→てんごくん→てんごく、ん?
もしやあの世界は・・
なつだけど、最近月がきれいだ。
