今読んでいる「そらをみてますないてます」 椎名誠著は
まだまだ序盤だけど、ハナシが楼蘭の探検行からになっている。
楼蘭と言うと、小さい頃に読んだ「さまよえる湖」を思い出す。
昔ローラン、ミーランと言う都市があって、湖を中心に栄えて
いたが、あるとき消えてしまったと言うのだった。
湖はロブノール湖といって、不思議なことに地図の年代によって
その位置を変える。
タリム川が湖に注ぎ込んでいるため、時計の振り子になぞらえ、
タリムの振り子と呼ばれている。
子供用に書いた読み物だったが、今思うとスウェンヘディンの
「さまよえる湖」が元本だったのね。
地形や風向きでタリム川の流れが変わるのが原因だが、子供
だったので、湖が動くと考えただけで頭の中でCG化して興奮
していた。
探検行きたいと思ったトコロはたくさんあるけど、そのユメを
次々に実現して行った椎名氏がうらやましい・・・
などといっているうち、舞台は既に極寒のロシア。
マイナス55度の世界。目玉も凍る
過去が2つの異なる時間軸の中で交錯する物語。
どちらもスリリングに熱く展開している。