私は、ずっと気になったいた。
可愛い彼女。
少し身勝手で、イタズラ好きだけど。
その笑顔は眩しくて。
私もつられて、笑ってしまう。
そんな彼女になりたかった。
彼女の姿に。
…彼女の身体に。
ある日、彼女を家に招待した。
飲み物に細工をし、彼女はぐっすりと眠った。
起きた時には、全身を物凄い痛みが駆け巡るだろうけど。
そして、私は長い時間をかけて、彼女の全身を剥いだ。
当然、腐る事の無い様に処理もした。
臭いの処理もしっかりと。
それを、私は私の上から縫い合わせていく。
痛みはある。
けれど、彼女と一緒になる事を思えばなんともない。
縫い合わせて、鏡を見る。
どこからどう見ても、私の好きな彼女の姿。
「ふふっ。」
彼女の帽子を被り、笑う。
彼女に近付いた幸せ。
彼女に包まれる幸せ。
彼女と一緒にいる幸せ。
「それじゃ、行ってくるぜ。」
彼女の口調を真似てみる。
思わずニヤニヤしてしまう。
これから、ずっと彼女と一緒。