彼女は辛い物が苦手らしい
普段から、あまり辛い物を食べてるのを見ない
逆に、甘い物を食べてるのをよく見る
だから、背が伸びないと言うと
彼女は怒る、可愛いけどね
そんな彼女に、少し悪戯をしてみる事にした
「コレ、食べてみ?」
「何コレ?」
「大福。和菓子好きなら見てわかれよ…。」
「むぅ…あまり見ない形してるから、一応聞いただけだよ。いただきまーす。」
彼女はニコニコしながら一口食べる
俺はそれを見て笑うのを堪える
だって、普通の大福ではないからだ
彼女がもぐもぐと食べていると
彼女の顔が少しずつ固まっていった
「…な、何これ!?」
身体をバタバタ動かして辛いのを紛らわしたいらしい
徐々に涙目になってきた
慌てて持っていたお茶を流し込む
全て流し込んだのか
横で笑ってた俺を睨みだした
「悪い悪い…本当に苦手なんだな。」
「ひどいよ、もう…まだ辛いよぉ…。」
舌を出したりして、紛らわせているみたいだ
まぁ、俺はあまり辛いとは感じなかったが
彼女はとても辛く感じていた
「しょうがないな…」
「えっ?…んむぅ!?」
俺は彼女の顎を持ち
顔をこちらに向けてから
彼女の口を塞いだ
そして、彼女を味わう
彼女も最初驚いて少し暴れたけれど
すぐに大人しくなり
彼女も俺を貪る様になった
「…治まったか?」
「う、うん…」
ようやく互いの顔が離れ
彼女が真っ赤な顔で首を縦に振る
彼女の甘さと共に
少しだけ大福の味がした