私は今、電車に揺られている
揺られて、目的の場所へと向かう
今まで見る事の無かった自然の風景
今まではコンクリートジャングルの中にいて
こんな世界を実際に見るのは初めて
私は、全てを捨てたかった
両親も
友達も
誰も彼も
人との関係に疲れきったから
到着し、ぶらぶらと歩く
人は見当たらない
暫く歩き、ようやく目的の場所へと着いた
眼下は海
私は、空を見て
足を地から離す
重力によって、私の身体は海へと吸い込まれていく
着水するまでに
私の頭には色々な事が流れる様に映る
今更、楽しかった思い出を思い出してもなぁ
そう思い苦笑がこぼれ
私の意識は、永遠なる闇へと沈んだ