弟はいつも甘えん坊
ことあるごとに私を頼ってくる
嬉しいんだけど、少し複雑
「姉ちゃん、ここ教えてよ。」
「また?…ここ、前にも教えたじゃない…。」
「忘れちゃってさ。」
「しょうがないなぁ…。」
弟の勉強を見るのもよくある話
そんなある日、私は1人で帰って買い物に出た
その帰り道、私は後ろから誰かに口をふさがれ
物陰に連れ去られた
激しく抵抗していたら
頬を叩かれた
一瞬、何だかわからなくなって
抵抗するのを止めてしまう
男はその隙に私の上着を破り
私は胸元を隠すのに必死になる
誰でもいいから助けて欲しい
そう思った
けど、ここは人通りも少なく見晴らしも悪い
私は叫んだ
上着も剥がされ、スカートも剥がされそうになった時
「そこで何してる!」
誰かが叫んでた
男は私から離れ、逃げていった
入れ替わり、叫んだ人がこちらにやってきた
「姉ちゃん、大丈夫か!?」
それは弟で、帰りが遅いのを気にして様子見にきたらしい
弟を見て、私は恐怖から解放され
弟に抱き付き泣いてしまう
弟は何も言わずに私を慰めてくれた
いつも甘えん坊の弟だけど
いざという時頼りになる
そんな弟が私は好きなんだなって思う