暗い過去 | らきあの自由帳

らきあの自由帳

伺かとSS的な何かとマイナス思考と適当なところ




※苦い、鬱展開あります

※グロ注意













周りは私を見て笑う

私は気にしないようにする

机に悪戯
椅子に悪戯
物は無くなる

気にしない様にしても

必ずどこかで気にしてしまう

そう

私に味方は居ないのだから


家に帰り

部屋に入ると涙が溢れる

私は何もしていない

何もしていないからこうなるの?

親には言えない

心配するから

お兄ちゃんにも言えない

私1人、抱え込めば

誰も不幸にはならないから


私は重い足を運んで今日も学校へ行く

相変わらず、机も椅子も悪戯されて

掃除していると、鞄が見当たらない

クラスの女子グループの輪の中で

私の鞄を見つけた

彼女達は私の鞄の中身を出して

鞄に入れてたある物を取り出す


「なにコレ?」

「か、返して!」


私はそれを取ろうとしたけれど

グループの数人に止められ

私の目の前で

私の大事なそれを刃物で切り刻んだ

お兄ちゃんに貰った大切な物

彼女達は笑う


それからは覚えてない

気付いたら家にいて

時間的には普通に帰ってきたみたいで

でも、お兄ちゃんに貰った大切な物は

欠片だけが鞄に残ってた

私は笑う

味方は居ない

敵だけ

なら、それを潰すだけ


行動は早かった

グループが夜に1人になるのを待って

後ろからバットで殴る

容赦無く殴る

動かなくなるまで殴る

頭と顔だけを殴る

そいつの携帯を手にして

そいつの写真をグループの奴らに送りつける

それを続けた

学校にも勿論行った

1人、2人と続けていくと

彼女達は怯え始めてた

見つからない様にほくそ笑む

それからも続け、残りは大切な物を切り刻んだアイツだけ

粋がってたアイツも今は1人

大人しくなっていた

けど、アイツは違うやり方を考えてた

アイツは机の中に入ってた手紙を見つけたみたいだ

手紙にはこう書いた


「私は彼女らを襲った犯人を知っている。知りたければ放課後、○○倉庫に1人で来い。来なければ…」


彼女は怯え切っている

きっと1人で来るだろう


約束の場所

彼女は1人でやってきた

私は気付かれない様に背後に回り

スタンガンを当てて気絶させた



彼女が気付く

壁に大の字で磔にされてるのに気付いてもがく

勿論、それは無意味な行動

彼女はようやく私に気付いた


「あ、あなた…まさか、私を呼んだのって」

「みんなの場所に行きたいでしょう?1人は淋しいもんね?」

「お願い、今までの事は謝るから…」

「…謝って何になるの?それに充分楽しんだでしょう?もう未練も無いよね。」


私はバットを彼女の右足へと振るう

彼女は悲鳴を挙げ、身体を揺らす


「ひ、酷い…」

「私にした事、私は忘れてないわ。もっともっと、酷い事してくれたのはアンタ。」

「…。」

「悪いのはアンタ。…私の大事な物を切り刻んで笑ったアンタは殺しても許さない。」

「ひっ!」


同じ箇所に何度も打ち付ける

彼女の足は腫れ始めた

気にせず、私は何度も何度も打ち付ける

叩き潰した様になった足を見て

彼女が泣いてるのに気付く


「まだまだこれから。アンタには死にたくなるくらいの痛みをあげてから殺すって決めてるから。」

「っや…いや…」


怯え切っている彼女を無視して

私は左足、両腕と形が変わるまで繰り返す

彼女が挙げる悲鳴が少し小さくなってきた

痛みが麻痺し始めたのか

体力が無くなってきたかはわからない


「次はどこがいい?」

「…ぅ……ぁ…。」

「じゃ…ここにしようかな。」


そうして、彼女の股間にバットを当てる

それに気付いて顔を激しく横に振る彼女

勿論、許す気はない

下から上へと、思い切り振り上げる

彼女は今までで一番の悲鳴を挙げて

頭を下げた

どうやら気絶したようだ

私はもう一度、同じ場所へと叩きつけると

彼女は痛みで覚醒する


「もうやだ……やだ…」

「…そうさせたのはアンタ。」


ぶつぶつ言い始めた彼女

どうやらこちらの声もわからないようだ

私は脚立を使って彼女の顔を上に向けさせる

試験管を手にして、中身を彼女の口の中に注ぎ、素早く離れる

直ぐに彼女は暴れ始めた

彼女の口から白い蒸気

試験管の中身、それは硫酸

それを口からのどを通り

内側から焼き始める

やがて、血を吐き始める

彼女の瞳が濁り始め

彼女の動きが完全に止まるまで

そう時間はかからなかった

私はお兄ちゃんにメールした


「もう、お家には帰れない。ごめんなさい。今までありがとう、大好きだよ…お兄ちゃん。」


携帯を壊し

私は持っていた薬を飲もうとする


「待ちなさい。」


不意に声かけられ、驚く

声の方を見ると、綺麗な女性がこちらに歩いてきた


「アナタ、行く所が無いでしょう?」

「…私はもう、復讐も終わってこの世に未練はありません。」

「2つ、聞いても良いかしら?」

「…何ですか?」

「彼女を叩き潰してて、楽しかった?」

「…質問の意図がわかりません。」


女性は動かぬ彼女を見ても何一つ変わらない

それどころか、その彼女をじっと見ていた


「復讐だけじゃなくて、彼女を痛めつけて少し楽しかったりしてたんじゃないかな、ってね。」

「…わかりません。」

「もう1つ。彼女みたいに、殴ったり痛めつけたりする事が容認される、そういう状況があったらどうする?」

「…やると思います。もっと酷い事を考えて、色々と。」


女性は私に手を差し出す


「じゃあ、私と一緒に来ない?その場所へ案内してあげる。…帰る場所も無いんだし、どうかしら?」

「…わかりました。私はここで一度死に、貴女に拾われた、そういう事ですね。」

「よろしく…えーっと。」

「○○です。」

「そう。よろしく、○○。」


そうして、彼女の手を取った








「…って言うのが、ここに来た私のいきさつなんですよ。」

「…そうか。」


彼女は僕に付いて来て、昔話を聞かされていた

正直、彼女に部下以上の興味は無いのだが

その頃から、彼女は変わった人なんだなと思った


「先生は、どうしてここに?」

「教えるほどの事も無い。あと…先生はやめろ。」


事実、僕がここに来た理由など覚えていない

けど、僕も彼女が言う女性に誘われた気がする

少し気になったが

直ぐに頭から抜けていった